
ロールスロイス・モーターカーズは、2025年に同社の最上位モデル『ファントム』の発売100周年を迎えると発表した。
ファントムは1925年の初代モデル以来、常にロールスロイスのラインナップの頂点に位置づけられてきた。各世代で設計、エンジニアリング、素材、技術面での進歩を遂げ、現在の第8世代モデルに至っている。
ロールスロイスによると、ファントムの根本的な目的は100年間変わっていないという。それは「世界で最も豪華で魅力的、そして何よりも快適な自動車を提供すること」だ。この目標に向けて、各世代のファントムは常に最新の技術と最高級の素材を採用してきた。
現行モデルは、顧客の要望に応じてカスタマイズできる「ビスポーク」プログラムの究極の表現とされている。
ファントムの歴史は、1906年に発売された「シルバーゴースト」にさかのぼる。当時「世界最高の自動車」と称賛されたシルバーゴーストの後継として、ヘンリー・ロイスが開発に着手したのがファントムだった。
ロールスロイスは、ファントムが100年にわたり最高級車としての地位を維持できた理由として、既存の技術や一時的なトレンド、開発コストに妥協しなかったことを挙げている。
今回の発表は、自動車業界が電動化やデジタル化という大きな変革期を迎える中で行われた。ロールスロイスがファントムの伝統をどのように未来につなげていくのか、自動車ファンの注目を集めそうだ。




