BMW 3シリーズ(E30、1982年)《photo by BMW》

『カーセンサーEDGE』10月号(発行:リクルート)の特集は「いま乗っておくべきビー・エム・ダブリュー至高の世代 / ネオ・クラシック×BMW 1985-2005」だ。最新こそ最良は言わずもがな。だが、しかし……。

『カーセンサーEDGE』では「進化しすぎたクルマにはない、絶版モデルならではの真の魅力を、『今乗っておくべきBMWネオクラシック』と定義して」、この特集を組んだという。

流通量が減り、相場が上がりつつある今こそ、BMWネオクラシックを手に入れる最後のチャンスだ。次世代のクラシックカー予備軍として今後も長く付き合っていけて、ピュアに対時できる、最後の、そして至高の世代だという。

ネオクラシックといっても定義が決まっているわけではない。今回の特集ではひとつの区切りとして、自然吸気エンジンを積む世代までを「BMWネオクラシック」とする。『3シリーズ』でいえば「E90」型まで。もう一世代前の「E46」型に積まれた「54」系のストレート6は、知る人ぞ知る逸品だ。

ではネオクラシックの古い方はどのあたりか。特集では、まず、潰れる寸前だったBMWが1961年に発表した『1500』ノイエクラッセに言及する。これがBMW復活の狼煙となり、1970年代から1980年代にかけてBMWは大躍進した。ここまでをクラシックとくくる。

そしてネオクラシック第1期というべき年が1985年からだ。E36系3シリーズを筆頭にスタイリッシュなビジュアルになり、走り味は繊細でありつつ爽やか方向へと変化してゆく。そしてデザインがクリス・バングル期に入るとともに、テクノロジー面でも新機軸を取り入れ始める。さらに第2期が、保守的なデザインに揺り戻された2005年までとなる。

特集はBMWネオクラシック各車種の紹介、奇才バングルの再考察、“中毒”オーナーのコメント、アルピナという選択、と続く。

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