新世代77GHzレーダーセンサー《写真提供:FORVIA HELLA》

FORVIA(フォルヴィア)グループの独HELLA(ヘラー)は、CES 2024で新世代の77GHzレーダーセンサーを発表、レーダー技術分野における同社の主導的地位がさらに拡大する見込みだ。

ヘラーは、これまでコーナーレーダーのマーケットリーダーとして知られていたが、今回の新製品によりサイド、フロント、リアレーダーを含む全方位のレーダーサプライヤーへと発展。第7世代レーダーシリーズは、性能の向上と小型化に成功している。新たなレーダーは、導波管アンテナと最新のシングルチップ技術を採用し、検知距離の拡大と高精度化を実現。これにより、自動車線変更や自動Uターンなどの都市部での自動運転機能のサポートが可能になる。

自動運転レベル3+の市場投入に向けて、ヘラーのレーダー製品群はスケーラブルで、様々なADASプラットフォームに対応可能。自動車メーカーは柔軟性を持って製品を利用できる。また、ヘラーのシステムやノウハウを活用したパートナーシップにより、システムソリューションを求める顧客にとっても、レーダーのみの購入を希望する顧客にとっても、理想的なパートナーとなる。

コスト効率にも注力しており、ドイツの大手自動車メーカーの小型車プラットフォームに対して、コスト効率の高いレーダーソリューションを提供している。2020年春には77GHzレーダーセンサーの量産を開始。アジアのトラック・バスメーカーへの供給を皮切りに、国際的な自動車メーカーへの追加注文を受け、市場での地位を確固たるものにしている。