ケータハム プロジェクトV(東京オートサロン2024)《写真撮影 中村孝仁》

1973年以来、ロータスからその権利を買い取った『スーパーセブン』の生産を一貫して続けてきたケータハム。現在は日本のVTホールディングスの完全子会社として活動していることはご存じの通りである。

そのケータハムが、来るべき電動化時代を見据えて開発をしたのが全く新しい『プロジェクトV』。12日に開幕した「東京オートサロン2024」でその姿を見せた。

プロジェクトVはVTホールディングスの代表、高橋一穂氏のアイデアを具現化したもので、デザインを担当したのはケータハムのチーフデザイナーとなった、アンソニー・ジャナレリー氏。コヴェントリーの大学に学んだフランス人で、学位を得た後は何とジュエリーデザインをしていたという異色の経歴の持ち主。

とはいえ自動車が未経験かというとそんなことはなく、中東初のハイパースポーツカーブランド、Wモータースが繰り出した『Lykan(ライカン)』というモデルのデザインを担当している。

もっとも注力したのは従来ケータハムセブンが持っていた、シンプルさや軽量であることなどを盛り込んだクーペスタイルとすることと同時に、奇をてらったスタイルではなくコンテンポラリーではあるけれど、普遍性の高いスタイルとすることだったという。

室内は前二人、後ろ一人という変則的なシートレイアウトを持ち、特に後席は車両の真ん中に据えられていて、主として子供が座ることを想定しているが、位置的にドライビングの疑似体験ができる、ある意味特等席である。

現時点では2026年の量産化を目指してはいるものの、超えるべきハードルはまだあり、最大のネックはどうやらCHAdeMO(チャデモ)方式の日本の充電設備のようである。

因みに性能は55kwhのバッテリーを搭載し、リアに搭載するシングルモーターで272psの出力を得ている。しかもBEVでありながら車重1190kgに抑えているから大したものだ。

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