マツダの毛籠勝弘社長は1月12日、東京オートサロン2024でのプレスカンファレンスで、ロータリーエンジン開発チームを約6年ぶりに再結成するとサプライズ発表した。
毛籠社長は「昨年のジャパンモビリティショーでお披露目したコンパクトスポーツカーコンセプト『マツダアイコニックSP』へは多くの賛同、激励を頂いた。大変うれしくとても感激している。皆様に背中を押されて、この夢に近づくべく2月1日にロータリーエンジンの開発グループを立ち上げる」と述べた。
その上で「カーボンニュートラル時代に向けた課題をブレークスルーするため、エンジン方式の垣根を超えた広い技術的資源と最先端の内燃機関技術、そしてマツダ得意のモデルベース開発の使い手として鍛錬を積んだエンジニア達が再結集する。超えるべき技術課題はそう甘くないが、飽くなき挑戦の新しいチャプターへの一歩を進められればと思っている」と期待をにじませた。
また毛籠社長は「ロータリーエンジン開発グループはいったん2018年に解散し、スカイアクティブを開発する時にロータリーエンジンのエンジニアもずいぶんスカイアクティブの開発に注力してくれた。そこでピストンエンジンあるいはモデルベース開発、世界最高峰の燃焼技術といったものをしっかり学んでくれたメンバーがまたロータリーエンジンにフォーカスして、エンジンの燃焼やエミッションの開発に携わってもらう。エンジン開発にはいろんなエンジニアが必要だが、コアになるロータリーエンジンの基幹部分の開発については約30名くらいのエンジニアで再スタートを切る」と、ロータリーエンジンのエンジニアのこれまでの経緯と新チームの陣容も明かした。
ちなみに開発チームの再結成に関しては「辞令はまだ発表しておらず、私が口を滑らせて言ってしまったので社内に動揺が広がるかもしれない」とのことだ。
「ロータリーエンジン開発チーム再結成」マツダ毛籠社長がサプライズ公表…東京オートサロン2024
2024年01月12日(金) 13時56分
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