ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ のイタリア高速道路警察ポリスカー《photo by Lamborghini》

ランボルギーニは12月12日、高性能SUV『ウルス・ペルフォルマンテ』(Lamborghini Urus Performante)が、イタリアの高速道路警察に配備された、と発表した。2024年から警察業務に使用される予定だ。

外装は、「ランボルギーニ・チェントロ・スティーレ」によってデザインされた。イタリア警察カラーのブルーとホワイトで塗装され、トリコロールのバンドがシルとシートベルトにあしらわれた。ドアには警察のロゴが反射フィルムで施され、ルーフには360度のブルーLEDライトを備えたライトバーとツートンカラーの電動サイレンが取り付けられている。

コックピットには、フリップダウン式メッセージディスプレイを装備した。トランク内には、サービス機器収納用特別コンパートメント、救急対応用の除細動器など、業務に必要な装備がカスタマイズされている。臓器や血漿などを緊急輸送することも想定されており、臓器輸送用のポータブル冷蔵庫が装備された。庫内の温度をモニターするためのディスプレイとデータロガーが搭載されている。

ウルス・ペルフォルマンテには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、強化して搭載する。最大出力は650hpから666hpへ、16hp引き上げられた。最大トルクは86.7kgmに据え置いている。ペダルレスポンスの向上、ブーストの立ち上がりや発進時のトラクション、ギアシフトタイミングの改善により、さらに高いパフォーマンスを発揮する。新しいトルセンセンターデフにより、加速時の後輪に、より大きなトルクがかかるようになったという。スポーツチタンエキゾーストシステムは、エンジンのサウンドをさらに高いレベルへと増幅させる。ウルス・ペルフォルマンテでは、0〜100km/h 加速が3.6秒から3.3秒へ、0.3秒短縮。最高速は、305km/hから306km/hに、引き上げられている

ウルス・ペルフォルマンテでは、カーボンファイバー製の軽量部品を広範囲に採用したことにより、47kgの軽量化を果たした。カーボンファイバー製フロントフード、フルカーボンファイバー製ルーフ、ワイドなカーボンファイバー製ホイールアーチを装備した。ウルス・ペルフォルマンテは、同一クラスの車両の中で最も多くのカーボンファイバー製部品を採用。軽量のチタン製エキゾーストシステムも搭載している。

エアロダイナミクスの面では、新しいフロントエアカーテンやカーボンファイバー製サイドフィンを備えたリアスポイラーなどにより、効率を引き上げた。エアカーテンがフロントからサイドへの空気の流れを改善し、リアスポイラーがより大きなダウンフォースを発生させる。このデザインのアップデートにより、空力効率が10%向上し、ダウンフォースが38%増加した。さらに、フロントに設けられたエアアウトレットをダクト化し、エンジンルームの冷却効果を高めている。

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