アストンマーティンの次世代高性能EVの車台のイメージスケッチ《photo by Aston Martin》

アストンマーティン(Aston Martin)は10月9日、次世代の高性能EV向けプラットフォームのイメージスケッチを公開した。

アストンマーティンが開発を進めている新しいプラットフォームは、ハイパーカーからスポーツカー、GT、SUVに至るまで、将来の電動モデル全体の基盤になる。その最初のモデルは、2025年の発売を目指している。その前に、アストンマーティンは初のプラグインハイブリッド(PHEV)ミッドシップエンジンスーパーカー、『ヴァルハラ』を2024年に発売し、2026年までにすべてのアストンマーティンの新しいモデルラインナップに電動パワートレインの選択肢を設定する予定だ。長期的な目標は、2030年までに主要な製品ラインナップを完全に電動化することにある。

近未来のアストンマーティンの電動モデルには、ルシッドのパワートレインテクノロジーと、メルセデスベンツの電動アーキテクチャーを中心に、クラスをリードするパフォーマンスと洗練された車両ダイナミクスの最適な組み合わせによる持続可能な次世代テクノロジーを採用する。

その最大の特長は、バッテリーシステムの効率だ。これは、パッケージングと質量の点で大きな利点をもたらすという。具体的には、エネルギーの放出や回生速度、効率を制御するインバーターテクノロジー、無段階に調整可能な4輪トルクベクタリングを可能にするツインモーターテクノロジーなどがある。

各ホイールへの出力配分を正確に制御することで、新たなレベルのスリリングで楽しいドライビング体験を実現する、と自負する。各ホイールにかかるトルクを正確に測定することで、同じプラットフォームとパワートレインのハードウェアを使用しながら、EVのモデルごとに独自の動的仕様を策定していくという。

この作業の一翼を担っているのが、「アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)」だ。アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チームのコンサルティング部門のAMPTは、F1のノウハウと方法論をアストンマーティンのロードカープログラムに適用し、迅速な問題解決スキルとテクノロジー移転により車両開発のペースを加速し、効率性とパフォーマンスを向上させるという。

また、洗練されたエアロダイナミクスは、EVの効率を向上させ、航続を延ばす。同様に、インテリジェントなパワートレイン管理により、1回の充電で最大限の航続を実現することを目指している。

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