マイクロ・ユーテリティ・ビークルを開発へ。超小型EV技術研究組合(METAx)  の竹村洋之Project leader (左)とトノックスの殿内 崇生氏常務取締役《写真提供 トノックス》

車体製造・特装車架装メーカーのトノックスは、電動のマイクロ・ユーテリティ・ビークル『クロスケ』(X-kei)を試作、ジャパンモビリティショー2023に出展する。

トノックスは超小型EV技術研究組合(METAx)と生産技術検討協力を結び、今後、マイクロ・ユーテリティ・ビークル車両の組立・技術検証を行なう。METAxは、エイチワン、山田製作所、都筑製作所、ブルースカイテクノロジーの4社で小型EVの共同研究を目的に設立された法人だ。

トノックスの殿内崇生常務取締役は、「初代日産『シルビア』を始めとする車体製造、自動車メーカーの試作業務など、弊社の実績と、日系自動車メーカー出身のEV開発エンジニアが造りあげる、本物のEVだ」と自負する。トノックスでは今後、事業会社を設立し資金調達を行い、2026年頃の量産をめざす。

敷地面積4万6000平方メートルのトノックス平塚工場は、軽乗用車からバス・トラックなどの大型車両まで幅広い車種に対応し、年間3000台以上の特装車を生産している。そのリソースを活かし、車体組立・技術検証でトノックスの協力を活かしながら、マイクロ・ユーテリティ・ビークルの量産化に取り組むという。

METAxの平井敏郎理事長は、「高齢化や人口減など社会構造の急激な変化を迎える社会に、身近で使いやすい超小型EVを提案する。宅配や食品デリバリーなど、小型の荷物を運ぶ車両として、皆さんの暮らしをより豊かにする手伝いをしたい」と述べている。

ジャパンモビリティショー2023会場の東京ビッグサイト《写真撮影 高木啓》