スバル WRX TR《photo by SUBARU》

SUBARU(スバル)の米国部門は10月6日、高性能4ドアセダン、『WRX』(日本名:『WRX S4』に相当)の新グレード「TR」を発表した。

スバルによると、『WRX TR』は、よりシャープでエンスージアスト向けのモデルになるという。米国でのWRXシリーズの最上位モデルとして、2024年初頭に米国市場で発売される予定だ。

◆MTのWRXで初めて「アイサイト」を標準装備
WRX TRには、大型ブレーキパッド&ローター、大型ブレーキマスターシリンダーが特長の高性能ブレンボ製ブレーキシステムが装備された。6ピストンのフロントキャリパー、2ピストンのリアキャリパーは赤で仕上げる。このブレーキは、制動力、耐フェード性、ペダルフィールを向上させているという。

WRX TRでは、サスペンションが専用仕様になる。硬めのスプリングの採用をはじめ、減衰力の見直し、ステアリングラックの再チューニングを行った。これにより、乗り心地を維持しながら、ボディコントロールとステアリングレスポンスを向上させているという。また、245/35R19サイズのブリヂストン「ポテンザS007」タイヤを標準装備し、ウェット&ドライグリップの向上とブレーキ性能の向上を図っている。

マニュアルトランスミッションのWRXに初めて、先進運転支援システムの「アイサイト」を標準装備した。この安全システムには、アダプティブクルーズコントロール、プリクラッシュブレーキシステム、車線逸脱&ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能が含まれている。2024年モデルのWRXのマニュアルトランスミッション車には、アイサイトが標準装備されている。

◆軽量化のために電動サンルーフを廃止
WRX TRには、運転席と助手席のサポート性を高めたレカロ製シートを標準装備した。シート背もたれ中央のY字型デザインは、乗員をしっかりとサポートし、正しい運転姿勢を保つという設計思想に沿うものだ。シートには、ブラックとグレーのウルトラスエードをあしらい、赤いステッチと「Recaro」のロゴがシートバックにエンボス加工されている。運転席には8ウェイのパワー調整機能が付く。

電動サンルーフは、軽量化、低重心化、ヘルメットを着用するドライバーのためのヘッドルームの拡大のために廃止された。WRX TR専用19インチマルチスポークアルミホイールは、サテングレー仕上げとしている。

WRX TRには、最新バージョンの「SUBARU STARLINK 」11.6インチマルチメディアプラスシステムを標準装備した。11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイは、高解像度のタッチスクリーンとなっており、マルチメディアや空調、車両の各種設定を操作できる。マルチメディアシステムには、ワイヤレスのApple「CarPlay」、ワイヤレスのグーグル「Android Auto」、AM/FM/HDラジオ、Bluetoothハンズフリー通話、テキストやオーディオストリーミング接続、リアビューカメラ、SiriusXMとSiriusXM Travel Linkが搭載されている。

◆2.4リットル水平対向4気筒ターボは最大出力271hp
2.4リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。米国仕様の場合、最大出力は271hp/5600rpm、最大トルク35.7kgm/2000〜5200rpmを引き出す。電子制御技術により、ドライバーのアクセル操作に瞬時に応答し、低回転から力強いトルクを発揮する、と自負する。

シンメトリカルAWDに、アクティブトルクベクタリングを組み合わせた。ドライブモードセレクト機能を備えたグレードでは、LSDトルクを制御することで、さらに回頭性を高めるAWDスポーツモードも設定している。

スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》 スバル WRX TR《photo by SUBARU》