東京ゲームショウ2023《Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images News/ゲッティイメージズ》

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する「新聞ウォッチ」。

世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ(TGS)2023」が千葉市・幕張メッセで開幕。全館を利用しての開催は4年ぶりで、今回は過去最多となる44カ国・地域から787社が出展。そのうち海外が406社を占めるという。

◆海外からの出展が国内勢を上回る
きょうの各紙も経済面で大きく取り上げており、このうち、読売は「海外出展 国内勢上回る」との見出しで、「海外からの出展が約400と過去最高となり、国内勢を上回った。コロナ禍の行動制限が解除されたこともあり、来場者も海外客が目立った」などと報じている。また「出展企業の増加は、ネット配信で販売費を抑えられ、低コストで新規参入できるようになったことなどが背景にある」と分析。さらに「中小の制作会社や個人が低予算・少人数で制作する『インディーゲーム』の専用コーナーには、中韓勢が多く出展」とも伝えている。

◆「空間」にも商機あり
朝日も経済面のトップ記事で「ゲーム市場異業種続々」とのタイトルで、「近年のゲーム関連市場には、梱包材メーカーや不動産会社など、異業種の企業が続々と参入。会場には初めて専門の展示エリアが設けられた」と。大手家具メーカーのニトリが疲れにくいゲーム用の低価格の椅子を展示したほか、気泡緩衝材の「プチプチ」で知られる川上産業も防音効果でゲームに没頭できる「専用ブース」を出展するなど「家具だけでなく『空間』にも商機が広がる」と紹介。

日経は「『PCゲーム』も持ち運び、ハードに注目」として、「ソフトだけでなくハードも注目を集め、台湾の華碩電脳(エイスース、ASUS)のパソコン並み高性能携帯ゲーム機が話題をさらったほか、高画質のゲームを持ち運べる時代が到来。ソニーグループもスマートフォンを活用した新技術などで利用環境の変化に対応する」などと取り上げた。

一般公開は9月23、24日の2日間だが、関係者向けのビジネスディを含めた4日間では約20万人の来場者を見込んでいるという。ちなみに、1日入場券は2300円。小学生以下は無料だがコンビニなどの事前購入が必要になるという。

2023年9月22日付

●東芝非上場で再建へ、国内連合、TOBが成立、上場廃止 年内にも(読売・1面)

●三井住友海上に追加報告命令、金融庁ビッグモーター問題で(読売・2面)

●海外出展国内勢上回る、東京ゲームショウ、ハード機器コーナーも(読売・8面)

●トヨタ出資会社、日野が復帰へ、商用車技術開発(読売・8面)

●ヤフー優位的地位の可能性、対メディア記事の使用料、公取委指摘(朝日・1面)

●英、脱ガソリン車延期、新車販売禁止、35年に(毎日・6面)

●論点、EV競争日本の巻き返しは(毎日・11面)

●ガソリン補助出口遠く、182円、前週比2円80銭安、円安・原油高二重苦で泥沼(産経・3面)

●自動車整備業の信頼失墜の恐れ、自工会副会長(産経・10面)

●元特捜部長、トヨタを提訴、暴走死亡事故で有罪、クルマの欠陥主張(産経・24面)

●車の振動で路面診断、地球319万周分データ活用点検効率化(産経・24面)

●ビッグモーターと関係「行き過ぎた」損保協会会長、不正請求で(東京・6面)

●車販売店のCO2算出、自販連がソフト、排出削減を後押し(日経・14面)

東京ゲームショウ2023《Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images News/ゲッティイメージズ》 東京ゲームショウ2023《写真撮影 高木啓》 東京ゲームショウ2023《写真撮影 高木啓》