ボッシュの次世代の車載コンピューター《photo by Bosch》

ボッシュ(Bosch)は8月24日、次世代の車載コンピューターを、9月にドイツで開催される「IAAモビリティ2023」で初公開すると発表した。

ボッシュはカスタマイズ可能な車載コンピューターにより、ユーザー固有のE/Eアーキテクチャ向けのモジュラー式で拡張性の高いコンポーネントを供給する。車両統合プラットフォームによって、集中型とゾーン型のE/Eアーキテクチャを備えた「ソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV)」を実現していく。

車両のアプリケーションソフトウェアを中央車載コンピューターに移行することで、車両統合プラットフォームは、ボディ、モーション、快適性など、すべての領域にわたる機能統合を可能にする。OTAアップデートにより、車載ソフトウェアは常に最新の状態に保たれる。

ADAS統合プラットフォームは、先進運転支援システム(ADAS)領域向けのボッシュの車載コンピューターだ。この強力なコンピューターは、SAEレベル0〜4の運転支援機能、自動運転機能、駐車機能を可能にする。このプラットフォームはモジュラー式で拡張性の高いアーキテクチャにより、たとえば他社製のソフトウェアを柔軟に統合するなど、各自動車メーカー特有の要件に合わせて調整することができる。

コックピット統合プラットフォームは、インフォテインメント領域と計装領域のコンピューティングタスクを、1台のコンピューターに統合する。性能と機能的安全性の要件に応じて、空調、ネットワーク化、運転支援機能をはじめ、ドライバーや乗員のモニタリング、サラウンドビュー、ドライブレコーダーといったカメラベースのアプリケーションなど、他の領域の追加機能をコンピューターに統合することができる。

モーション統合プラットフォームは、パワートレイン、シャシー、ステアリング向けの安全関連アプリケーションソフトウェアに重点を置く。ボッシュは、この製品ポートフォリオを補完するために、車載コンピューター、分散型ECU、センサー、アクチュエーター間のリンクとして機能するゾーンECUを供給する、としている。