
フィスカーは8月4日、電動SUV『オーシャン』(Fisker Ocean)のオフロードパッケージ「フォースE」を米国で初公開した。
◆最低地上高をアップしスキッドプレート装着
フォースEでは、最低地上高を引き上げ、20インチの強化ホイールに33インチのオールテレーンタイヤ、専用ダンパーを装備した。フルレングスのチタン製アンダーボディプレートが床下のバッテリーを保護する。フロントとリアには、スキッドプレートも装備しており、オフロードで優れた性能を発揮するという。
オプションのインテリアパッケージには、ラバー製フロアカバー、グラブハンドル、タイダウンなどがセットされており、使い勝手を追求した。さらに、軽量なルーフバスケットもオプションで選択できる。
フォースEは、全輪駆動の「エクストリーム」と「ウルトラ」に後付けすることも可能。フォースEは、1980〜1990年代にかけてラリーに参戦していたデビッド・キング上級副社長の指揮のもと、英国のフィスカーのマジックワークス部門で開発が進められた。2024年第1四半期(1〜3月)の発売を予定している。
◆米国仕様の航続は最大580km
オーシャンはフィスカー初の電動SUVだ。オーシャンには、マグナが新開発した「FM29」と呼ばれるプラットフォームを採用する。この新世代のプラットフォームからは、さらに2車種の新型フィスカーモデルが、登場する予定だ。
オーシャンには、シングルモーターの「スポーツ」や、ツインモーターのウルトラ、エクストリーム、発売記念限定モデルの「ワン」などのグレードが設定される。シングルモーターのスポーツの場合、最大出力は275hpを発生する。0〜96km/h加速は6.9秒だ。ツインモーターでAWDのウルトラは、最大出力が540hpで0〜96km/h加速は3.9秒だ。同じくツインモーターでAWDのエクストリームは、最大出力が550hpとなり、0〜96km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。
このうち、最上位グレードのエクストリームの航続は米国仕様の場合、最大で約580kmに到達する。
◆17.1インチの高解像度ディスプレイ
新開発のセンタースクリーンとUI(ユーザーインターフェイス)を採用する。ダッシュボードの中央には、17.1インチの高解像度「Revolve4」ディスプレイを配置した。通常走行時には「ポートレートコントロールモード」表示となり、停止時には「ランドスケープハリウッドモード」表示に変更できる。
このランドスケープハリウッドモードは、プレミアムオーディオのオプションと組み合わせて、前席と後席の乗員に没入型の視聴体験を提供するという。オーシャンは、無線アップデートによって、その機能を向上させることができる。
スポーツには、「アースドライブモード」と「ファンドライブモード」がある。ウルトラとエクストリームには、「ハイパーモード」が追加される。エクストリームとワンには、「オフロードモード」が用意される。パフォーマンスと安全性を強化するために、スマートトラクショントルクベクタリングシステムが搭載されている。








