総合トップタイムを記録したTeam HRC《撮影 竹内英士》

三重県・鈴鹿サーキットで8日、鈴鹿8耐のタイヤメーカー合同テストが行われ70台が参加。最終的に、昨年の覇者Team HRCが記録した2分7秒254がトップタイムとなった。

8月4〜6日の日程で開催される2023 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会のタイヤメーカー合同テスト(ブリヂストン・ダンロップ)が6月8日に鈴鹿サーキットで行われた。

走行時間は9時から10時半と13時から14時半の、1時間半のセッションが2回。台風3号の影響による雨が心配されたが、1回目のセッションは曇りながらもドライコンディションで走行が続いた。序盤にAstemo Honda Dream SI Racing(作本輝介/羽田太河)が2分7秒541を記録。これがしばらくリーダーボートのトップの座に君臨していたが、終盤にTeam HRC(チャビ・ビエルゲ)が2分7秒254を記録してトップに躍り出た。セッションはこれで終了。昨年の鈴鹿8耐覇者Team HRCが堂々のトップタイムとなった。

2番手はAstemo Honda Dream SI Racing、3番手はSDG Honda Racing(國井勇輝/浦本修充)。以下、Team HRC(タラン・マッケンジー)、SDG Honda Racing(名越哲平)、Yoshimura SERT Motul(亀井雄大)と続いた。

2回目のセッションは今にも雨が降りそうな天候に。最終的にウェット路面になることはなかったが、路面温度も上がらず、あまりタイムが期待できないコンディションとなった。そんな中、MURAYAMA HONDA(秋吉耕佑/出口修/今野由寛)が午前のタイムを更新し、総合3番手に浮上。Honda Asia-Dream Racing with SHOWA(ザクワン・ザイディ/アンディ・ファリド・イズディハール/ナカリン・アティラットプワパット)も自己ベストを更新し総合6番手に上がってきた。

最終的に総合のトップタイムはTeam HRC(ビエルゲ)が1回目で記録した2分7秒254。2番手は2分7秒541を1回目のセッションで記録したAstemo Honda Dream SI Racing。そして2回目のセッションでタイムを記録したMURAYAMA HONDAが3番手となり、以下、SDG Honda Racing(國井/浦本)、Team HRC(マッケンジー)、Honda Asia-Dream Racing with SHOWA、SDG Honda Racing(名越)と続いた。

鈴鹿8耐はこのあと、7月5日・6日の日程で公式の合同テストが行われる。本番は8月4日に予選1回目が、5日に予選2回目とトップ10トライアルが行われ、決勝レースは6日11時30分に8時間先のチェッカーフラッグを目指してスタートする。

■鈴鹿8耐タイヤメーカー合同テスト結果(トップ10)
1. Team HRC(ビエルゲ)2分7秒254
2.Astemo Honda Dream SI Racing(作本/羽田)2分7秒541
3.MURAYAMA HONDA(秋吉/出口/今野)2分7秒571
4.SDG Honda Racing(國井/浦本)2分7秒591
5. Team HRC(マッケンジー)2分7秒655
6. Honda Asia-Dream Racing with SHOWA(ザクワン/アンディ/ナカリン)2分7秒743
7. SDG Honda Racing(名越)2分7秒842
8. TOHO Racing(清成/國峰)2分7秒896
9. AutoRace Ube Racing Team(津田/シャハリン/リンフット)2分7秒956
10. Honda Dream RT 桜井ホンダ(伊藤)2分8秒136
※同一チーム、同一ライダーで2台以上走行しているチームは、速いマシンのタイムを採用。

2番手タイムのAstemo Honda Dream SI Racing《撮影 竹内英士》 3番手タイムのMURAYAMA HONDA《撮影 竹内英士》 SDG Honda Racing《撮影 竹内英士》 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA《撮影 竹内英士》 SDG Honda Racingの名越哲平《撮影 竹内英士》 TOHO Racing《撮影 竹内英士》 AutoRace Ube Racing Team《撮影 竹内英士》 AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也《撮影 竹内英士》 Honda Dream RT 桜井ホンダ《撮影 竹内英士》