ホンダの新型車《写真提供 ホンダ》

「遅きに失する」ということはないだろうか。

公邸での不適切な行動で批判を浴びていた岸田文雄首相の長男・翔太郎秘書官の更迭発表のことばかりではない。ホンダが、インドIT企業との提携し、車載ソフトウエア人材を2030年に現在の2倍の1万人に引き上げるそうだ。きょうの日経が1面トップで「ホンダ、ソフト人材倍増」とのタイトルで報じている。

それによると、ホンダはインドの開発会社、KPITテクノロジーズと連携を深め、30年までにホンダの開発を担う人材を1100人増やし、2000人強とするほか、現在、社内外で車載ソフト開発を担っている計約5000人を「自社人材の採用も増やす」ことで1万人に引き上げるとしている。

また、記事では、ホンダばかりではなく、トヨタ自動車も2025年までに約9000人にリスキリング(学び直し)を促し、再教育してソフト人材に転身させるなどして、グループ全体で今後約1万8000人の体制を整えるという。

自動車1台に搭載する電子制御ユニット(ECU)は過去に数十個だったのが、100個近になった車種もあるそうだ。電動化などに伴い、ハードではなくソフトがクルマの競争力を決定づけつつあるが、「業態転換に近い変化を迫られる中、各社は専門人材の確保を急ぐ」とも伝えている。

2023年5月30日付

●首相、秘書官長男を更迭、来月1日付公邸忘年会で撮影、「行動不適切」けじめ(読売・1面)

●三菱自、中国生産停止延長(読売・7面)

●ベンツ、7人乗り新EV(朝日・7面)

●東証、バブル後高値更新、3万1233円54銭、終値33年ぶり水準(毎日・3面)

●EVバイクシェア開始、都とドコモ、CO2削減へ(産経・21面)

●新高速大師橋見えてきた、首都高架け替え工事中、来月10日通行再開(東京・23面)

●ホンダ、ソフト人材倍増、トヨタは9000人再教育、電動化の競争左右(日経・1面)

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