ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》

ほぼ無音で動く、静かでクールなショベルカーが幕張メッセで初公開された。スウェーデンを本拠地とするボルボ建機(ボルボグループ)の最新モデル『L25エレクトリックホイールローダ』と『ECR25エレクトリックコンパクト油圧ショベル』だ。

この2機種は、5月から日本国内代理店の山崎シーナリーから販売が始まり、西尾レントオールからレンタルに向けた準備も始める。建設・測量生産性向上展2023の初日、5月24日のアンベールには、ボルボ建機 Tomas Kuta(トマス・クタ Head of Region Asia)、Am Muralidharan(エーエム・ムラリダハラン Head of Productivity & Retail Development Asia)、Tan Roger(タン・ロジャー Head of Market SEA)、東海林勇(Head of Market Japan)、西尾レントオール 西尾公志 代表らが登壇し、キー贈呈式も行われた。

バッテリー駆動化したL25 エレクトリックホイールローダは、静音性に優れ、排ガスを出さずに強力なパワーを発揮。最高速度は20km/hに引き上げられ、現場への移動も時間短縮が見込める。また、作業現場での汎用性を高めるべく、各種作業に対応したモード設定機能も搭載。オンボード充電時間は6時間、急速充電によるオフボード充電時間は2時間で、最大8時間駆動する。

ECR25エレクトリックは、電動コンパクト油圧ショベルの新シリーズ第一弾で、既存の油圧コンポーネントと新開発電動コンポーネントを組み合わせることで、高い信頼性と静寂性を両立。カーボンオフセットを求める顧客のニーズに応えるモデルになるという。こちらはオンボード充電で5時間、急速充電で50分。最大4時間駆動する。

気になる価格については、「電動モデルは、エンジン仕様よりも3倍ほどの価格になる」とボルボ建機はいう。レンタルを担う西尾レントオールは「ボルボ建機はこれまでもユーザーの声にすばやく対応してきた実績から、電動化モデルで日本国内のシェアもさらにアップするだろう」と期待を込める。

「これまでこうしたモデルは販売がメインでレンタルがサブのような扱いだったが、ゼロエミッションをめざすこの時代は、それが逆転するだろう。ボルボ建機の電動モデル日本上陸は、その出発点になるだろう。ゼネコンだけでなく、幅広い業種・業態に広げていきたい」(西尾レントオール)

2030年までに全製品の35%をEV化することをめざすボルボ建機は、「稼働時間や充電環境は、使い方で解決できるはず。新たなテクノロジーを待っていては遅い。乗り越えるハードルはいろいろあるけど、電動化の流れは止められない。振動や排気ガスも出ないので、オペレーターにとっても優しくて頼れるツールになるはず」とも伝えていた。

ボルボ建機は、スウェーデン、フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス、アメリカ、ブラジル、インド、中国、韓国に生産拠点を持ち、ホイールローダ、油圧ショベル、アーティキュレートダンプトラック、土工用・アスファルト用ローラー、アスファルトフィニッシャー、小型機械、マテリアル・ハンドリング機械などの製品群を生産し、180か国以上に商品展開しているという。

ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》 ボルボ建機の最新モデル展示(建設・測量生産性向上展2023 5月24〜26日)《写真撮影 編集部》