市販「AV一体型ナビ」の一例(イクリプス・AVN-HS01F)。《写真提供 デンソーテン》

クルマいじりを趣味とするドライバーが増えている。当連載は、そういった方々に向けてカーオーディオ機器の取り付け方のコツを解説している。現在は、「メインユニット交換」における“作業の勘どころ”を説明している。今回はその最終回をお贈りする。

さて、交換するメインユニットが「AV一体型ナビ」である場合、それにはさまざまな拡張端子が備わっている場合が多い。例えば、HDMI入出力端子、USB端子、AUX端子、サブウーファー出力端子等だ。

で、そういった端子を日常的に活用しようと思っている場合には、各端子に延長ケーブルを接続しておきそれを例えばグローブボックス内に忍ばせておこう。もしもこの作業を忘れてしまうと、例えばスマホのミラーリングを行いたいと思ったときに、またもや周辺パネルを外してナビ裏にアクセスしなければならなくなる。これは避けたい。

ただしサブウーファー出力に関しては、サブウーファーを導入しようと思ったときに配線するということで問題ないだろう。そのときには電源配線も行う必要があるので、結局のところナビ裏までアクセスし直すことになる場合も多いからだ。この点については、将来的にどうしたいかをイメージしながら判断しよう。

また、ETCユニットやバックカメラ、さらには連携するドライブレコーダーを使うときにはそれらの接続も抜かりなく行おう。加えて「AV一体型ナビ」をプレーヤーとしてリアモニターに映像を映そうとする場合には、映像出力端子から映像ケーブルを出しておこう。

さて、こうしてすべての配線作業を終えたら即、ナビを装着し直さないように気を付けたい。なぜなら1点、大切な作業が残っているからだ。それは、「動作確認」だ。

ナビ自体が問題なく起動するか、そして周辺機器が使えるか等々をひととりチェックしていこう。そしてもしも何かが上手く動かなかったら、その原因を探って問題を解決しよう。

逆に問題がないことが分かれば、あとはメインユニットを外したのと逆の手順で新しいモデルを固定し、周辺パネルを元どおりに戻していこう。そうすることで「メインユニット交換」を完了できる。

今回は以上だ。次回から新たな章に突入する。お楽しみに。