豊田自動織機は、日本市場向けフォークリフト用エンジンが経年劣化で排出ガス国内規制値に超過し、排出ガス国内認証に関する法規に違反することを確認し、対象のフォークリフトの出荷を停止した。
対象のフォークリフトはディーゼルエンジン2機種とガソリンエンジン1機種の計3機種で、国土交通省、環境省、経済産業省に報告した。
同社によると、2020年後半に北米向けガソリンエンジンの2021年用年次認証申請の際、米国環境当局からのデータ確認や問い合わせがあり、2021年5月に米国環境当局に対応する中で、申請済のデータに懸念があったことから、外部弁護士による調査を自主的に開始した。この調査内容は、米国の環境・司法当局に報告し、これまでに米国各当局の調査も開始されており、これに協力している。
その後、2022年1月に外部弁護士による調査範囲を国内のガソリンエンジン認証まで拡大し、2022年4月にディーゼルエンジンについても検証・調査を開始した。今回、排出ガス国内認証に関して問題を確認、対象エンジン搭載フォークリフトの出荷停止を決定した。
出荷を停止するフォークリフトは月産1400台規模。
経年劣化による排出ガスの規制値超過と、法規に定められた劣化耐久試験の手順・方法違反を確認したディーゼルエンジン搭載のフォークリフトは2023年2月末までの累計販売台数が7万1300台。また、法規に定められた劣化耐久試験の手順・方法違反を確認したガソリンエンジン搭載のフォークリフトは2023年2月末までの累計販売台数が8万8300台。
同社では「お客さま、販売店、仕入先をはじめ、多くの関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫びを申しあげます」としている。今後、当局の指示を踏まえて出荷再開や市場措置の実施、再発防止策を実行する。
【お詫び】出荷停止台数、累計販売台数の記載に誤りがありましたため修正し再出力いたしました。訂正してお詫び申し上げます。
豊田自動織機がフォークリフトを出荷停止、排ガス規制値を超過
2023年03月20日(月) 06時15分