メルセデス・ベンツ GLC 220d 4マチック AMGライン《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》

メルセデス・ベンツ日本は、ミドルサイズSUV『GLC』をフルモデルチェンジし、3月16日より予約受注を開始した。納車は3月下旬頃より順次予定している。価格は820万円。

初の全面改良となるGLC新型は、伸びやかで美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリアと、リアルウッドインテリアトリムを採用した質感の高いインテリアを併せ持つSUVモデルとして生まれ変わった。ダイナミックなドライビング特性に加え、精度を高めた安全運転支援システム、縦型の大型メディアディスプレイを搭載。また、直感的な行先案内が可能なARナビゲーションや優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリングなど、フラッグシップモデル『Sクラス』譲りの最新技術を多数採用している。

◆伸びやかでスポーティなエクステリアデザイン
ボディサイズは全長4720×全幅1890×全高1640mmでホイールベースは2890mm。先代モデルと比較しホイールベースを15mm、全長を50mm伸長し、伸びやかでスポーティなシルエットとなった。

標準仕様はフロントグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムによって、フロントマスクを上質かつスタイリッシュに引き締めている。AMGラインでは斬新なスターパターングリルを採用。グリルに散りばめられたスリーポインテッドスターが先進的な表情を生み出し、精悍なフロントマスクを形成している。またスリムなヘッドライトや最新デザインのフロントバンパーがワイド感を強調。GLCの独特なプロポーションを強調している。

サイドデザインは、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を創出。Dピラーに向けて緩やかに上昇するウインドウラインは、スタイリングにスポーティな躍動感を与えている。リアは力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、スリムな新型リアコンビネーションランプにより、ワイドでシャープに見せるデザインとなった。Cd値は0.29と、高水準のエアロダイナミクスを実現している。

◆リアルウッドや本革を採用した質感の高いインテリア
インテリアではダッシュボードが上下2つに分かれており、上部は翼のような形状で航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットを配置。下部には大きなインテリアトリムが広がり、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムを採用し、質感の高い室内空間を演出している。また、ダッシュボードと縦型11.9インチメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新デザインを採用し、ドライバーの視認性を向上。12.3インチコックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。

GLC新型は、より直感的な操作が可能な新世代のステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる。またリムに静電容量式センサーを備えたパッドを新たに採用。これにより、トルクがなくともドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシストディストロニック(ACC)の使い勝手を向上している。AMGラインではよりスポーティなステアリングホイールを装備する。

室内を彩るアンビエントライトも改良。64色から選択できる単色の発光に加え、色の連続変化ができるようになったほか、乗車時には乗員を迎え入れる演出も設定。エアコンの温度設定にも連動して、青や赤に点灯する。ラゲッジルームは620〜1680リットルの大容量を確保。カーゴポジションを標準装備し、リアシートのバックレストを約10度起こすことでラゲッジルームの容量が先代モデルより約70〜80リットル増加する。

◆ISG初採用、スムーズな加速感と燃費低減を実現
パワートレインは最高出力197ps/最大トルク440Nmを発生する2.0リットル直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンに、48V電気システムとマイルドハイブリッドであるISG技術をGLCで初採用。ISG技術によって最大23ps/200Nmのブーストが可能で、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与する。組み合わせるトランスミッションは9速AT「9G-TRONIC」。エンジン回転数を大幅に低減し、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。

「ダイナミックセレクト」にはオフロードモードを追加。トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高める。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備え、急な下り坂での安定した走行をサポートする。オフロードモードでは、360°カメラシステムによる「トランスペアレントボンネット」機能が使用可能。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像を仮想的に映し出し、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認できる。また、新開発のオフロードスクリーンでは、コックピットディスプレイとメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置する。コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数を表示。メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLCの現在の姿勢やフロントホイールの操舵角、リアホイールの操舵方向などを表示する。

足回りでは標準仕様にアジリティコントロールサスペンションを装着するほか、オプションとして、エアマチックサスペンションを用意。伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備え、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つ。さらにオプション装備として後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾け、最小回転半径が5.1mと小さくなる。約60km/hを超えるとリアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。

◆SUV初のARナビゲーション採用
GLC新型はSクラスに搭載するメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムを採用。従来に加えて、精密に車線中央を維持する「アクティブステアリングアシスト」やもしもの場合にクルマを安全に停止させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」、衝突回避・被害軽減をサポートする「アクティブブレーキアシスト」など、新たな機能を追加している。

また、最新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。ボイスコントロールは「Hi(ハイ), Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動。音声認識は目的地入力や電話通話、音楽選択、気象情報などのインフォテインメント機能に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明などにも対応する。また、タッチスクリーンやステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作ができ、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることができる。さらに日本で販売されるSUV初となるMBUX ARナビゲーションを採用。車両前面に広がる現実の景色をナビゲーション画面の一部に映し出し、進むべき道路に矢印を表示する。

左右のヘッドライト「デジタルライト」は片側で130万のエリアに分割可能な光を照射。これにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が大きく高まり、ハイウェイモードやカントリーモード、フォグランプ強化機能などの照明が最大限効果的なものとなった。

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