ホンダ XL750トランザルプ《写真提供:本田技研工業》

ホンダは、新開発の直列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャースタイルの大型二輪『XL750トランザルプ』を5月25日より発売する。

トランザルプは1986年から2012年まで販売されていたアドベンチャーツアラー。そのトランザルプが「XL750トランザルプ」として復活する。新モデルは「Adventure Touring 日常から世界一周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー」をコンセプトとし、歴代のトランザルプが受け継いできた、市街地から高速道路、そして峠道から未舗装路までオールラウンドで雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめるモデルを目指し開発した。

外観は親しみやすく頼れるタフなデザインをスタイリングコンセプトとし、トランザルプらしさを感じさせ、冒険心を掻き立てるアドベンチャースタイルを追求。防風性能(ウインドプロテクション)と空力性能を高次元でバランスさせた高速道路での快適性を追求した大型フェアリングを採用する。

パワーユニットは、最高出力91ps/最大トルク75Nmを発生する完全新設計の754cc 270°クランク直列2気筒エンジンを搭載。低・中回転域でパルス感のある力強いトルク特性を発揮し、さらに、高回転域まで余裕が感じられ、スムーズに吹け上がる出力特性としている。また、アシスト&スリッパークラッチを採用。クラッチレバーの操作荷重軽減とシフトダウン時の後輪のホッピングを抑制する。


軽量スチール製ダイヤモンドフレームは、構造やレイアウトを最適化。軽快で扱いやすく快適で安定したハンドリングを実現する。足回りはフロントにSHOWA (日立Astemo)43mm SFF-CATM ストローク200mm倒立フロントフォークを、リアにはプロリンクサスペンションとハイブリット構造のアルミスイングアームを装備。ニュートラルなハンドリングとオフロードでの高い走破性を実現する。ブレーキはフロントに2ポットキャリパーに直径310mmのダブルディスクを、リアには直径256mmのシングルディスクを採用し、リニアな制動フィーリングを実現。ホイールサイズはフロント21インチ、リア18インチの組み合わせ。オンロードでもオフロードでも多用途に使用できる。

装備面では、5インチTFTカラーディスプレイを搭載するほか、Android/iOSデバイスに対応したホンダスマートフォンボイスコントロールシステム(HSVCS)を採用。車両とスマートフォンをBluetoothで連携することで、ハンドルスイッチ及び音声入力により音楽再生や通話などの操作が可能となる。また、ダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する「スロットルバイワイヤシステム」や、走行状況や好みに合わせて選択できる5種類のライディングモード、前輪の浮き上がりと後輪スリップを抑制する「ホンダ セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」を装備。このほか、オートキャンセルウインカーやエマージェンシーストップシグナルなど、ライディングをサポートする先進の電子制御技術を搭載し、ライダーの利便性を高めている。

カラーリングはアドベンチャーイメージを引き立てる「ロスホワイト」1色のみ。価格は126万5000円。

ホンダ XL750トランザルプ《写真提供:本田技研工業》