新聞ウォッチ(イメージ)《写真提供 写真AC》

「日本最高」という活字がひと際目立つ、きょうの紙面である。何が日本最高なのかと思えばとえば、大阪市の大阪府庁前から大阪城公園までのコースで行われた「大阪マラソン2023」で、トヨタ自動車所属の西山和弥選手が、2時間6分45秒で日本勢では最高の6位に入ったからだそうだ。

しかも、24歳の西山選手は、東洋大の学生時代は箱根駅伝に出場して1区で2年連続区間賞の好記録を残していたが、マラソンは今回が初めての挑戦であり、そのタイムが初マラソンとして日本最高記録だったという。

大阪マラソンを共催する読売は、初マラソンで日本最高記録をマークし、ゴールの大阪城公園にガッツポーズでフィニッシュする西山選手のカラー写真を大きく掲載。その関連記事をスポーツ面にも取り上げている。

読売以外にも、毎日も1面とスポーツ面で報じたほか、朝日、産経、東京、日経がスポーツ面トップで伝えている。

もっとも、今回の大阪マラソンでは、エチオピアのハイレマリアム・キロス選手が、2位のウガンダのビクター・キプランガット(ウガンダ)選手に競り勝ち、2時間6分1秒で優勝。ベスト10位では、日本人選手は6位の西山選手のほか、7位には花王の池田耀平選手も初マラソンで2時間6分53秒の好タイムをマーク。九電工の大塚祥平選手は2時間6分57秒で8位。10位には三菱重工の定方俊樹選手が入った。

大阪マラソンはNHK総合テレビでも実況中継を行っていたが、大会関係の車両には、日産自動車の電気自動車(EV)『アリア』や『サクラ』などが走っていたからというわけでもないが、現時点では、日本人のマラソンの記録にしても、後塵を拝するEV戦略にしても世界の壁を越えるのは至難の業のようにも思えた。

2023年2月27日付

●半導体後工程に活路、国内企業投資・開発、素材・基板組み立てに強み(読売・4面)

●首相「政労使で賃上げ」自民党大会、物価高追加対策示唆(毎日・1面)

●主張:高速道路の修繕、利用者負担で財源確保を(産経・2面)

●次世代車特許アマゾン首位、米テック5社の出願分析(日経・1面)

●内閣支持43%、4ポイント上昇、植田日銀総裁案「評価」48%、本社世論調査(日経・1面)

●日産、欧州電動化前倒し、26年度までに新車の98%(日経・7面)

●大阪マラソン、西山(トヨタ自動車)、初マラソン日本最高、2時間6分45秒で6位(日経・31面)