ベクトリクス I-Cargo《写真提供:ベクトリクスジャパン》

ベクトリクスジャパンは、1月25日から27日まで東京ビッグサイトで開催されるクルマの先端技術展「第15回オートモーティブワールド」に初出展。新開発の小型3輪BEVカーゴ『I-Cargo(アイ・カーゴ)』を展示する。

ベクトリクスは1996年に米国で設立した電動マキシスクーターのパイオニア。その後、ポーランドに本社を移し、2019年から小型商用EV「i-Cargo」の開発を開始した。現在はシンガポールに本社機能を移管。日本、アセアン、台湾、イタリア、ポーランドの有力企業によるグローバルチームを構成し、最先端の技術開発と研究を行っている。

2021年11月、ベクトリクスは商用EVとしては画期的な交換式バッテリーを採用した小型3輪BEVカーゴ『I-Cargo』を正式発表。物流配送業関係者などから注目を集めた。今回のオートモーティブワールドでは、アップデートした2台のI-Cargoプロトタイプを展示する。

I-Cargoは、航続距離や充電時間、充電設備といったEV導入時の課題を交換式バッテリーによりクリア。バッテリー劣化問題や新型バッテリーの開発、国内・世界の規格統一の動きに対しても、車体とバッテリーを切り離して対処できるため対応しやすい。さらにバッテリー単体をサブスクリプション方式で安価提供することでEV導入時の初期費用を軽減できる他、予備バッテリーの利用個数についても、車両の稼働状況に応じた自由度の高い運用が可能となる。

またI-Cargoは、全長2130×全高1815×全幅1020mmのコンパクトサイズで、3輪でありながら車両区分は「側車付軽二輪」。車検不要で運転免許は普通自動車でOK。バイクとクルマ両方のメリットを併せ持つ。

ベクトリクスブースではボディパネルを取り払ったカウルレスの車体も1台展示予定。走行中や停車中でも傾かない完全自立型の車体構造や、荷物満載でもパワフルに走行できる4kwの強力モーター、コイルスプリング・ダンパーなど、普段見ることのできないパーツやディテールも紹介する。

ベクトリクス ジャパン ブースイメージ《写真提供:ベクトリクスジャパン》