シトロエン・マイ・アミ・バギー《photo by Citroen》

シトロエンは12月22日、小型EVの『アミ』をベースにした限定車『マイ・アミ・バギー』(Citroen My Ami Buggy)を2023年第1四半期、欧州市場で再販売すると発表した。

◆顧客の好評を受けて限定台数は50台から1000台に増加
マイ・アミ・バギーはフランス本国において、6月21日深夜0時から、オンラインのみで受注を開始した。50台は、受注開始から 17分28秒で完売。顧客から好評だったこと受けて、シトロエンは今回、マイ・アミ・バギーの再び販売することを決めた。

2021年12月にコンセプトカーの『マイ・アミ・バギー・コンセプト』として発表後、約1800人が市販バージョンの購入に関心を寄せていた。欧州9か国で購入できるアミは、2020年4月の発売以来、ヨーロッパで3万台が販売された。この限定車の成功は、シティコミューターEVの限定バージョンを所有したいという顧客が、どれほど熱狂的かを示しているという。

2023年第1四半期、欧州市場で再販売されるマイ・アミ・バギーは、限定台数を1000台に増やす。一部仕様が変更される予定で、シトロエンによると、いくつかのサプライズがあるという。また、バッテリーにも改良が加えられ、寒い天候下でもより効果的に動作するようになった、と自負する。

◆取り外し式ソフトトップと金属製チューブドア
マイ・アミ・バギーには、カーキ色のボディカラーにイエローのアクセント、ゴールドのホイールを採用した。取り外し可能なファブリック製のソフトトップと、ドアの交換が可能なヒンジ付きの金属製チューブドアにより、ビーチや田園地帯に最適なモデルに仕上げていた。

通常のアミに用意される「Pop」バージョンと「Vibe」バージョンの装備を取り入れた。たとえば、強化タイプのフロントバンパーとリアバンパー、ライトの周りのトリム、ワイドなホイールアーチとリアスポイラーが装備されており、筋肉質な外観を演出していた。

また、車体のプロテクションはブラック仕上げとし、カーキ色のボディカラーとのコントラストを表現した。カーキ色に加えて、イエローのアクセントを効果的に用いた。足元は、14インチの穴あきゴールドホイールで引き締められた。

◆内外装にイエローのアクセント
取り外し可能なソフトトップは、『メアリ』や『2CV』など、シトロエンの伝説的なモデルのファブリックルーフを彷彿とさせることを狙った。グレーのファブリックルーフの素材は防水性があり、UV処理も施され、強い日差しと悪天候から乗員を保護する効果を発揮。ルーフファブリックはスナップファスナーで取り外し可能で、巻き上げてシートの後ろに収納できるようにした。

イエローのアクセントは、内装にも取り入れられた。ダッシュボード上の収納部、バッグフック、ドアオープニングストラップなどにイエローを使用。黒いシートにはイエローのステッチをあしらい、フロアマットの継ぎ目にもイエローを用いていた。

車体の前面をパーソナライズして、顧客が好きなメッセージを表現することも可能。ダッシュボードには、「My Ami Buggy ULTRA LIMITED EDITION」のプレートが配されていた。

◆1回の充電での航続は最大70km
EVパワートレインのモーターは、最大出力が8.2hpだ。バッテリーは蓄電容量5.5kWhのリチウムイオンで、フロア下にレイアウトされる。1回の充電での航続は最大70kmだ。シトロエンによると、70kmの航続は、都市部のユーザーの1日の平均移動距離を上回るという。バッテリーの充電は、220Vソケットで、およそ3時間で完了する。

ボディサイズは、全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mm。車両重量は485kgに抑えられた。最小回転半径は3.6mと、取り回し性に優れる。シトロエンによると、バスや地下鉄、路面電車などの公共交通機関のほか、二輪車、自転車、スクーター、キックスクーターなどの代替手段として開発したという。

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