アウディは11月25日、高性能ハッチバックの『RS3スポーツバック』(Audi RS 3 Sportback)に、限定車の「パフォーマンスエディション」を設定し、2023年前半に欧州で発売すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、7万5000ユーロ(約1075万円)だ。
◆2.5リットル直列5気筒ターボエンジンを強化
『RS3スポーツバック・パフォーマンスエディション』では、直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンを強化して搭載する。最大出力は400psから407psに、7ps引き上げた。その発生回転数も5600rpmから5700rpmへ高められ、7000rpmまでそのパワーを維持する設定とした。
一方、最大トルクは51kgmに据え置く。ただし、最大トルクの発生回転数は、2250〜5600rpmから2250〜5700rpmに変更され、より幅広い回転域で発生する特性とした。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ「Sトロニック」、駆動方式は4WDの「クワトロ」。0〜100km/h加速は3.8秒と変わらない。最高速は「RSダイナミックパッケージプラス」装着車の290km/hから10km/h引き上げられ、300km/hに到達する。
◆セラミックブレーキにピレリ製セミスリックタイヤ
マトリクスLEDヘッドライトを標準装備した。ダークカラーのベゼルには、エッジのあるデジタルデイタイムランニングライトが内蔵されている。3x5ピクセルのLEDセグメントには、ダイナミックリービングホーム/カミングホーム機能が作動すると、左側ヘッドライトにはチェッカーフラッグが、右側には最高速を意味する「300」の文字が描き出される。ロック時には、300に代えて「RS 3」の文字が投影される。走行中は両側にチェッカーフラッグライトが点灯する。フロントドアにはエントランス LEDが組み込まれ、ドライバーの足元に「#RSパフォーマンス」のロゴを投影する。
6ピストンのセラミックブレーキを標準装備した。フロントは380×38mmで、ブレーキブースターに合わせてペダル特性が調整されている。このハイパフォーマンスブレーキシステムは、スチールブレーキよりも10kg軽量だ。ブレーキキャリパーは、専用のインテリアに合わせて、ブルーに塗装されている。ブラック仕上げのテールパイプトリムを備えたRSスポーツエキゾーストシステムを装備した。前後のエンブレムもブラックだ。
ピレリ製のセミスリックタイヤ「P ZeroトロフェオR」を標準装備した。サイズは、フロントが265/35、リア が245/35。特殊なコンパウンドと非対称トレッドにより、高いグリップを発揮する。専用のマットダークグレー塗装の19インチアルミホイールは、10本クロススポークデザインで、RSのロゴが添えられている。
◆「アウディバーチャルコクピットプラス」にラップタイムなどを表示
10.1インチのタッチディスプレイの背景画像はカーボン調で、特徴的な 2.5 TFSIの5気筒エンジンの点火順序を表現する。RSモニターには、クーラント温度、エンジン温度、トランスミッションオイル温度、タイヤ空気圧が表示される。「アウディバーチャルコクピットプラス」には、加速度(G)、ラップタイム、0〜100km/h加速、0〜200km/h加速、1/4マイル(400m)加速、1/8マイル(200m)加速の表示も含まれている
RS3で初めて、バケットシートを標準装備した。ダイナミックなコーナリング中でも、優れた横方向のサポートを実現する。シートセンターパネルにも、ブルーのハニカムステッチが添えられた。シートの素材はマイクロファイバーファブリックの「Dinamica」で、サイドボルスターにはパールナッパレザーを組み合わせた。ヘッドレスト下の黒い開口部には、RSの文字が配されている。
全面ブルーのベルトストラップをはじめ、センターアームレスト、ドアアームレスト、ステアリングホイールのコントラストステッチもブルーとした。フロアマットとブラックベロアのトランクマットにもブルーのステッチをあしらい、RSのロゴも入る。フラットボトムのアルカンターラステアリングホイールには、12時の位置にブルーのマーキングが施されている。
アウディ RS3 を407馬力に、「パフォーマンスエディション」…2023年前半欧州発売へ
2022年11月30日(水) 14時00分
関連ニュース
- 実はハッチバックから登場した初代『アコード』、セダンが見せた「現実的な雰囲気」【懐かしのカーカタログ】 (03月17日 15時00分)
- MINI ハッチバック 新型、生産開始---内燃エンジン車がラインオフ (03月13日 10時30分)
- MINI ハッチバック 新型のEV、「ゴーカートフィーリング」は全天候型 (01月26日 08時30分)
- MINI ハッチバック 新型のEV、「JCW」仕様登場…内外装をスポーティに (12月07日 11時00分)
- 内燃機関MINIは生き続ける…ハッチバック&カブリオレ、改良新型をダブルスクープ (10月19日 19時30分)