(イメージ)《写真提供 写真AC》

国土交通省は、タクシーに備え付けを義務付けている地図について、カーナビゲーションシステムやスマートフォンの地図アプリなどの電子地図を認めるよう制度改正する。

タクシーには、紙に印刷され製本された地図を備え付けることが義務付けられており、この地図は定期的に更新することが求められている。一方で、すでに多くのタクシーにはカーナビが装備されているほか、スマートフォンのナビアプリなどの電子地図も広く普及している。紙に印刷され製本された地図でなくても、旅客に地図を明示して目的地を確認できる。

また、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響による輸送需要の減少を受け厳しい経営環境にあるタクシー事業者にとって、定期的な地図の購入が経営に負担となっている。

このため、旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用を一部改正し、備え付ける地図の媒体は、紙に印刷され製本されたもののほか、カーナビ、スマートフォンによる地図アプリなどの電子地図を認めることを明示する。

パブリックコメントを実施した上で12月下旬に公布・施行する予定。

JPN TAXIの「T-Connectナビ NSZT-W68T」(参考画像)《画像提供 トヨタ自動車》