ハンズフリーパーソナルモビリティ UNI-ONE《写真提供 ホンダモビリティランド》

日本デザイン振興会は10月7日、グッドデザイン賞の2022年度受賞結果を発表。ホンダのハンズフリーパーソナルモビリティ『UNI-ONE』をグッドデザイン賞ファイナリスト(大賞候補)に選出した。

2022年度グッドデザイン賞は、分野や領域を超えて人々の「意志」を互いに交わして、影響を与え合うことで新たな可能性を見出していく「交意と交響」をテーマに応募を受け付けた。5715件の審査対象の中から、国内外のデザイナーや建築家、専門家など97名の審査委員による一次・二次審査を経て、1560件の受賞を決定した。

受賞対象1560件には、これからのモデルとなる特に優れたデザインとして位置づけられる「グッドデザイン・ベスト100」の100件と、その中から選ばれた「グッドデザイン金賞」20件と「グッドフォーカス賞」12件の計32件が含まれている。グッドデザイン金賞より選出された5件の「ファイナリスト」(大賞候補)については、11月1日に最終プレゼンテーション審査を実施し、今年度を代表する「グッドデザイン大賞」1件を決定する。

ファイナリストに選出したUNI-ONEは、老若男女、下肢障がいの有無にも対応する幅広いユーザーをサポートできる新領域モビリティ。単なる移動手段ではなく、着座する人の意図を読み取り、手放しでも”意のまま“に全方位へ移動できる。

審査委員は人類の移動の概念を大きく変えるかもしれない新たなモビリティとして高く評価。どこにいても馴染む威圧感のないデザインで、乗る人にも、一緒に歩く人にとっても、違和感やストレスがない存在感を作っているとコメントしている。

また、グッドフォーカス賞には日産自動車が福島県浪江町および浜通り地域で展開する貨客混載デマンド型乗り合いサービス「なみえスマートモビリティ」などを選出した。

グッドデザイン・ベスト100には、電気自動車とSUVが融合した次世代のクロスオーバーEV「アリア」(日産自動車)、着脱式による新たな電源思想を提案するポータブルバッテリー「Honda Power Pod e:」(ホンダ)、直感的な操作を可能とするジョイスティック等で構成する次世代電動操船システム「HARMO」(ヤマハ発動機)などを選出した。

なみえスマートモビリティ 実証実験《写真提供 日産自動車》 日産アリア《写真提供 日産自動車》 Honda Power Pod e:《写真提供 本田技研工業》 次世代操船システム HARMO《写真提供 ヤマハ発動機》