マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「トロフェオ」《photo by Maserati》

マセラティは10月3日、2シーター2ドアクーペの新型『グラントゥーリズモ』(Maserati GranTurismo)を欧州で発表した。ブランド初のEVだけでなく、内燃エンジン搭載車も設定される。

◆1947年に登場したマセラティ初の量産車 『A6 1500』がルーツ
新型グラントゥーリズモは、75年前の1947年に登場したマセラティ 『A6 1500』 から始まったシリーズのストーリーに、新たな章を刻むモデルだ。A6 1500はマセラティ初の量産車で、デザインはピニンファリーナが手がけた。

新型グラントゥーリズモは、パワフルな内燃エンジン搭載車とEVをラインナップする。どちらのモデルにも共通して、スポーツカー特有のパフォーマンスと、長距離走行に適した快適性を追求している。

新型グラントゥーリズモは、「The Others Just Travel(人生を彩る快適な旅)」をコンセプトに掲げる。このコンセプトを具現化し、ブランド初のEVも用意することにより、マセラティの未来への前進を象徴するモデルに位置付ける。

◆最大出力は「モデナ」が490hpで「トロフェオ」が550hp
新型グラントゥーリズモの内燃エンジン搭載車には、新世代V6「ネットゥーノ」(Nettuno、ネプチューン)が採用された。すでにスーパーカーの『MC20』に積まれている3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンだ。新型グラントゥーリズモの内燃エンジン車には、イタリアの本拠地の名を付した「モデナ」グレードを用意する。モデナグレードは、最大出力490hpを獲得している。

高性能グレードの「トロフェオ」も設定される。すでにトロフェオは、『グレカーレ』、『ギブリ』、『レヴァンテ』、『クアトロポルテ』に用意されている。新型グラントゥーリズモにも、トロフェオがラインナップされる。

新型グラントゥーリズモのトロフェオには、新世代の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンのネットゥーノの高出力版を搭載する。最大出力は550hpに強化されている。

◆マセラティのクラシックなプロポーションを踏襲
新型グラントゥーリズモのデザインは、長いボンネットと4本のフェンダーが交差するボディ中央部をはじめ、マセラティの全てのモデルに共通するクラシックなプロポーションを踏襲している。ルーフラインはダイナミックに下がり、マセラティのアイコンの7トライデント(三叉槍)のロゴを配したピラーのカーブが強調されている。

マセラティ・イノベーション・ラボで開発され、トリノのミラフィオーリの製造拠点で生産されるグラントゥーリズモ新型は、100%イタリア製。マセラティの全モデルに共通するコンセプト、「イタリアン・ラグジュアリー・パフォーマンス」を象徴しているという。

インテリアには、「マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)」のマルチメディアシステム、最新のインフォテインメント、主な機能をタッチスクリーンのインターフェースに集約したコンフォート・ディスプレイ、デジタルクロック、ヘッドアップ・ディスプレイ(オプション)などを装備している。

◆75周年を記念した限定シリーズも用意
新型グラントゥーリズモには、欧州での発売と同時に、75周年を記念した限定シリーズ「PrimaSerie 75th Anniversary Launch Edition(プリマセリエ 75th アニバーサリー ローンチエディション)」が用意される予定だ。

スポーティ、ラグジュアリー、コンフォートと、開発の初期段階から顧客の要望に焦点を当てることで、新型グラントゥーリズモは、スポーツ性能と長距離走行に適した快適性の両立を、パワフルな内燃エンジン搭載車とEVの両方で実現することを可能にした、としている。

マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「モデナ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「トロフェオ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「モデナ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「トロフェオ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「モデナ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「トロフェオ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「トロフェオ」《photo by Maserati》 マセラティ・グラントゥーリズモ 新型の「モデナ」《photo by Maserati》 1947年に登場したマセラティ A6 1500《photo by Maserati》