ブラバス P900 ロケットエディション《photo by BRABUS》

ブラバスは9月22日、メルセデスAMG『G63』をベースに、ピックアップトラック化を図ったブラバス『P900 ロケットエディション』(BRABUS P900 ROCKET EDITION)を欧州で発表した。世界限定10台を生産する予定だ。

◆4.5リットルV8ツインターボは最大出力900ps
ブラバスP900 ロケットエディションでは、メルセデスAMG G63の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボをチューニングした。排気量は4.5リットルへと、500cc拡大する。

この4.5リットルV8エンジンに、高性能ツインターボチャージャーを組み合わせた。チューニングの結果、最大出力は900ps、最大トルクは127.5kgmを獲得した。ベース車両のメルセデスAMG G63の最大出力585hp/6000rpm、最大トルク86.7kgm/2500〜3500rpmに対して、パワーは315hp、トルクは40.8kgm引き上げられた。

ブラバスP900 ロケットエディションの動力性能は、0〜100km/h加速が3.7秒、最高速が280km/h(リミッター作動)。ブラバスによると、世界最速のピックアップトラックの1台になるという。

◆エンジンが見える「PowerView」フード
エクステリアは、メルセデスG 63 AMGをベースに、ブラバスのエンジニアやデザイナーが、高性能ピックアップトラックに変身させた。BRABUSのアルミ製ライドコントロールサスペンションを装備する。車高は最大で45mm調整することができる。

前後フェンダーを拡幅したワイドボディキットとして、ロケットエディション専用の「WIDESTAR」を装着した。ホイールは24インチサイズのBRABUS「モノブロックZ」の「プラチナエディション」で、エアロディスクデザインのブラック仕上げとした。赤いアクセントも入る。

フロントはグリルやバンパー、ボンネットフードが専用デザインだ。ボンネットは今回初めて、V8ツインターボエンジンが見える「PowerView」フードが採用された。リアは、バンパーを専用デザインとした。

◆「BRABUSマスターピースインテリア」
ステンレス製高性能エキゾーストシステムは、フルカーボン製テールパイプ、アクティブコントロールバルブ、アンビエンスライトを備える。排気背圧を低減することで、パワー供給とサウンドを追求する。アクティブサウンドマネジメントにより、ドライバーはボタンを押すだけで、「スポーツ」モード時には渇いたV8サウンド、「カミング・ホーム」モード時の静粛性重視のサウンドを切り替えられる。

インテリアは、顧客の好みを細かく反映することができる「BRABUSマスターピースインテリア」とした。ブラック&ロケットレッドのレザー仕上げで、特別なBRABUSダイヤモンドキルティング加工が施された。ロケットレッドのアクセントが、トリムパネル、ステアリングホイール、スイッチ、スピーカーカバー、通気ダクトなどにあしらわれる。

ステアリングホイール、ダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルなどには、カーボンファイバートリムが採用された。ペダル、ドアロックピン、パドルシフトなどは、アルミ製だ。センターコンソールには、パネライの「ルミノール」アナログ時計が配されている。

インテリアのトリムの多くが、「ヘリテージ」ブランド パターンで仕上げられた。これは、ブラバスが創業した1977 年に敬意を表している。さまざまな場所に、ブラバスの「77」のロゴが、エンボス加工されている。

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