IGRいわて銀河鉄道では下りが盛岡15時23分発、上りが八戸14時52分発から全線を走る列車を再開するが、その後も被災区間では徐行運転となり、一部列車が運休する。

8月3日来の大雨の影響で、東北や北陸の鉄道が寸断された状態が続いているが、7か所に線路設備の被害が確認されていたJR西日本北陸本線敦賀〜武生間は8月11日始発から再開することになった。

現在、同区間を通過する特急『サンダ―バード』『しらさぎ』がすべて運休しているため、再開まで金沢〜名古屋・大阪方面間では東京経由で北陸新幹線・東海道新幹線の乗継、富山・岐阜経由で北陸新幹線・高山本線・東海道新幹線(または東海道本線)の乗継、長野経由で北陸新幹線・中央本線・東海道新幹線(または東海道本線)の乗継による迂回乗車が認められている(ただし特急券は別途必要)。

このほか、敦賀〜金沢間の特急『おはようエクスプレス』『おやすみエクスプレス』が敦賀〜福井間を運休。福井〜金沢間では特急『ダイナスター』の臨時列車が21本増発されている。

一方、JR東日本では羽越本線新発田〜村上間が8月8日から運行を再開しているが、複数の車両が被災している影響で、米坂線経由の快速『べにばな』は新潟〜坂町間を含み全区間運休となる。米坂線は8月9日から今泉〜米沢間が臨時ダイヤで運行を再開する。

IGRいわて銀河鉄道では、いわて沼宮内〜二戸間で運行を見合わせていたが、8月8日15時頃から再開する。

北陸本線敦賀〜武生間の被災状況。《写真提供 西日本旅客鉄道》 北陸本線で運用されているJR西日本の521系。《写真撮影 草町義和》