アウディ Q6《photo by Audi》

アウディと上海汽車の中国合弁、上汽アウディは7月24日、新型SUVのアウディ『Q6』(Audi Q6)を中国で発表した。

◆ボディサイズはQ7よりも大きい
アウディQ6は、アウディ最大サイズのSUVになる。Q6のボディサイズは、全長5099mm、全幅2014mm、全高1784mm。アウディ『Q7』(全長5065mm、全幅1970mm、全高1735mm)に対して、34mm長く、44mmワイドで、49mm背が高い。一方、Q6のホイールベースは2980mmと、Q7の2995mmよりも15mm短い。これは、Q6が車台を、フォルクスワーゲンの大型SUV、『テラモント』(北米名は『アトラス』)と共用しているためと見られる。

Q6のフロントには、八角形の大型グリルとその左右に垂直デザインのエアインテークが配され、フルサイズSUVにふさわしい威厳と自信を追求している。フロントフェイス、ドアミラーカバー、ルーフなどのディテールを、ブラック仕上げとしたスポーツスタイルが用意される。Q6には、アウディの最新ライト技術を採用した。リアのクワトロプロジェクションブレーキライトは、アウディで初採用。ストリーマーLEDテールライトと組み合わせることにより、高い被視認性を実現するという。

ボディカラーは、クラウチングタイガーホワイト、ライオングレイ、フェイロングリーン、フルブラウン、ブラックブルブラック、スノーパイソンシルバー、ティアンマブルー、アウディ初のマットブラウンペイントのキリンブラウンの合計8色。アルミホイールは19インチ、20インチ、21インチの3サイズで、2つの「RS」ホイールを含めて合計6種類が用意される。

◆8.6〜12.3インチの専用トリプルスクリーン
インテリアは全席レザー仕上げ。内装の組み合わせは、11種類だ。さまざまな体型のユーザーにフィットした着座感を得られるように、アウディのエンジニアは人間工学に基づいたシートフォーム技術を開発した。フロントシートには、12方向の電動調整機能が付く。2列目シートには、ベンチレーション、ヒーター、マッサージなどの機能が備わる。Q6は大型ボディを生かして、3列シートのゆとりある室内空間を実現した。トランクスペースは、後席を倒すことで、最大2398リットルまで拡大する。

乗車定員が6名仕様では、2列目の乗員はエグゼクティブシートに座ることができる。固定式のアームレストには、シートと同じワグナーレザーを使用。マットクロームのトリムストリップがあしらわれた。「ボスキー」によって、助手席の前後スライドや背もたれの角度を電動で調整できる。格納式カップホルダーとスマートフォンホルダー、ダークプライバシーサイレントガラス、リアウィンドウサンシェードを採用。「バング&オルフセン」の14スピーカーオーディオは、3次元のサラウンドサウンド体験を可能にするという。

全車に、ナッパレザー仕上げのマルチファンクションステアリングホイールを採用する。インストルメントパネルの上部も、ソフトレザーで覆う。専用のトリプルスクリーンは、12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」、10.1インチの「MMI」タッチスクリーン、8.6インチのエアコンやシート調整用スクリーンを組み合わせたものだ。ヘッドアップディスプレイも用意している。

◆第4世代の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボを中国初搭載
Q6には、第4世代の「EA888」型2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンと「EA390」型2.5リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンを設定する。このうち、第4世代のEA888 型2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、Q6が中国初搭載。アウディブランドの中国市場に対する前向きな姿勢を反映したものになるという。

「45TFSI」グレードは、最大出力265hp、最大トルク40.8kgm。「50TFSI」グレードは最大出力299hp、最大トルク51kgmを引き出す。最速仕様は、0〜100km/h加速を7.3秒で駆け抜ける。

全モデルに、4WDの「クワトロ」システムを標準装備した。アダプティブ・ダイナミック・サスペンション・システムも採用されている。

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