アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》

アルピーヌ(Alpine)は5月30日、ブランドを創設したジャン・レデレ氏の生誕100周年を祝福し、『A110』に100台限定で「ジャン・レデレ」を設定すると発表した。6月1日、フランス本国での受注を開始している。

◆ジャン・レデレ氏のお気に入りのボディカラー
この限定車は、ジャン・レデレ氏のお気に入りの色の「モンテベロ・グレイ」のボディカラーに、グロスブラック仕上げのルーフを組み合わせる。足元は、ブラックの18インチ「グランプリ」ホイールとシルバーのブレーキキャリパーで引き締められた。

インテリアは、ブラックレザーにグレーのステッチをあしらう。限定100台の各車両には、ジャン・レデレ氏のサインが入った1から100までのシリアルナンバープレートが付く。

グランドツーリングを対象としたエレガントな限定シリーズになる。ハイエンドの標準装備を備えたクリエーターのイメージを反映しているという。

◆300hpターボ搭載の「A110GT」がベース
限定車のベースは、最新の「A110GT」グレードだ。1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、再チューニングを受けた。その結果、最大出力は従来型にプラス8hpの300hp/6300rpmを獲得する。最大トルクは2kgmプラスの34.6kgm/2400〜6000rpmとした。

トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。動力性能は、0〜100km/h加速が4.2秒と、従来よりも0.2秒短縮した。最高速は250km/hに到達する。

ドライビングプレジャーを最大化するために、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。ノーマルモードとスポーツモードでは、シフトダウンやシフトアップ時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能が作動する。アクセルペダルやエンジンのレスポンス、パワーステアリングの感度、シフトチェンジ、排気バルブの作動、ESCのレスポンスは、選択したモードによって変化する。ボタンを押すと、ESCを無効にできる。

ローンチコントロールを初期化した場合に、シリンダーの1つが一時的に無効になる機能を採用した。これにより、レーシングスタイルのサウンドが発せられるという。

◆7インチのタッチスクリーンを装備
7インチのタッチスクリーン、Bluetooth接続、2つのUSBコンセントなどをセットした新しい「アルピーヌマルチメディアシステム」を搭載する。スマートフォンに着想を得て、直感的な操作性を追求した。Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」にも対応する。

ステアリングホイールのコントロールスイッチで、音声認識を作動させ、スマートフォンのiOSやGoogleシステムを制御したり、アドレスのGoogleオンライン検索を実行したりすることができる。ナビゲーションシステムには、リアルタイムで交通情報、危険なエリア、ガソリン価格を含めたサービスステーションなどの情報を表示する。新しいアルピーヌマルチメディアシステムは、無線通信によるリモートアップデートに対応する。この接続により、たとえば、近い将来、Wi-Fi接続を追加できるようになる予定だ。

「アルピーヌテレメトリクス」メニューには、ターボのブースト圧、ギアボックスの温度、トルク、パワー、ステアリングホイール角度、加速度をリアルタイムで表示する。また、内蔵のクロノグラフでは、サーキットでのパフォーマンスを追跡することも可能にしている。

アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 GT の「ジャン・レデレ」《photo by Alpine》 アルピーヌ創始者のジャン・レデレ氏《photo by Alpine》