スバル・ソルテラ《写真提供 SUBARU》

SUBARU(スバル)は4月14日、新型EV『ソルテラ』(日本仕様車)の価格を発表した。標準グレード「ET-SS」のFFが594万円、同AWDが638万円、上級グレード「ET-HS」AWDが682万円。5月12日より受注を開始する。

ソルテラは、EVならではの新しい価値や、「安心と愉しさ」というスバルならではの価値を詰め込むことで、地球環境に配慮しながらも、これまでのスバル車同様、安心して選べる実用性を持ったスバル初のグローバルEVだ。

前後モーターとAWD技術による安心感のある走り
ソルテラは、モーターの高い応答性や精度を活かした新時代のAWDシステムを採用。前後輪を直接モーターが駆動するため、従来のエンジン車のAWDシステム以上に緻密な駆動配分を可能にし、常に4輪でしっかり路面を捉えた安心感のある走りを提供する。

また、SUVに求められる高い悪路走破性をEVでも実現するため、車両統合制御技術「X-モード」を搭載。2モーターの力強いトルクと優れたレスポンスを活かした制御としている。さらにX-モードの新機能としてグリップコントロールを追加。アクセルやブレーキ操作の難しい凹凸の大きな悪路や滑りやすい路面を走行する際、一定の車速(約2〜10km/h)を自動で維持し、ドライバー負荷を大幅に軽減する。

トヨタと共同開発したEV専用「e-スバル グローバル プラットフォーム」は、走り・実用性・安全性など、あらゆる面で性能を強化。EVならではの環境性能はもちろん、高い動的質感も実現した。大型リチウムイオンバッテリーは高出力化により、高い動力性能に寄与するとともに、水冷式温度調整システムを採用し、環境に左右されない安定した性能を発揮。航続距離487〜567km(WLTCモード)を達成する。

ダイナミックな造形と優れた空力性能を融合
デザインコンセプトは「都会・自然のなかで存在感を主張するBOLDER SUV」。スバル共通のデザインフィロソフィー「Dynamic×Solid」を、さらに大胆(BOLDER)に表現した。SUVとしての高い性能を表現したデザインに、優れた空力性能を融合。ダイナミックな造形と、航続距離の伸長の両立を図った。

フロントビューはスバルを象徴する大型ヘキサゴンモチーフを中心にした精緻な造形で、SUVらしい力強さとEVらしい先進性をあわせ持つ、精悍なフロントマスクを実現した。サイドビューは大型ホイールアーチによるSUVらしい逞しさと、前傾姿勢かつ低重心のスポーティなシルエットを融合。リヤビューはタイヤを強調した低重心で力強いスタンス、特徴的なリヤコンビランプや空力形状によりEVらしさも表現した。

ボディカラーはモノトーン6色(ホワイト、シルバー、ブラック、レッド、グレー、ブルー)、2トーン5色(ホワイト/ブラック、シルバー/ブラック、レッド/ブラック、グレー/ブラック、ブルー/ブラック)を展開する。

広がりを感じさせるキャビン、容量たっぷりのカーゴスペースも確保
インテリアデザインコンセプトは「運転の愉しさと、くつろぎの開放空間の融合」。低く抑えたインパネとモジュール化されたコクピット、インフォテインメントを集約させた大型ディスプレイとすっきりとしたセンターコンソール、また、EVならではのロングホイールベースも活かし空間の広がりを感じさせるキャビンを実現した。開放感をさらに高めるパノラマムーンルーフもメーカーオプションとして設定している。

ステアリングホイールの上を通して見える位置にはスバル初採用となるトップマウントメーターを配置。ドライバーの視線移動量を低減するとともに優れた視認性を確保。フードレスにすることで、先進性を感じさせるデザインとした。

シートは運転席と助手席の間隔を十分に確保するとともに、ヒーター機能、ベンチレーション機能に加え、乗降時にシートが最後端位置まで移動する運転席オートスライドアウェイ機能も装備。「くつろぎ空間」に相応しいシートに仕上げた。

車内音響にはハーマンカードンサウンドシステムを搭載。フロント6個、リヤ4個のスピーカーとウーファーのシステムに加え、圧縮音源をオリジナルに近づけて再生する「Clari-Fi」、音質向上と消費電力の低減に貢献する「GreenEdge」など、ハーマン社の最新技術も採用。車内すべての座席に高品位で臨場感あふれるステレオサウンドを提供する。

カーゴルームは9.5インチのゴルフバックが4個入る容量を確保した。荷室高を2段階に調節できるフロアボードを下段に設定すれば、464リットル(ET-SSグレードは475リットル)の大容量の荷室空間が広がる。フラットな床面で、従来車通りの使い勝手の良さも実現している。

充実の安全装備、リモート駐車にも対応
ソルテラは、EVとのマッチングを考慮した、安全機能「スバルセーフティセンス」を搭載。さまざまなシーンでドライバーの安全運転を支援する。また、新開発のEV専用ボディにより世界トップレベルの衝突安全性能を実現。電池の保護については、ボディの高強度化だけでなく、衝突検知時の電源カットなどのフェイルセーフ機能を織り込むことで、万が一の際の安全にもしっかりと配慮している。
また、高度駐車支援システム「アドバンスドパーク」を採用。車両の周囲を超音波センサーとビューカメラで検知し、ステアリング、シフト、アクセル、ブレーキのすべてを制御して、「並列バック駐車」「並列前向き駐車」「並列前向き出庫」「並列バック出庫」「縦列駐車」「縦列出庫」の6つのパターンで駐車・出庫を支援する。さらに車外からスマートフォンの専用アプリを操作することで、遠隔操作での駐車、出庫も可能。狭い場所での乗降や荷物の積み下ろしに使い勝手の良さを発揮する。

スバル・ソルテラ《写真提供 SUBARU》 スバル・ソルテラ《写真提供 SUBARU》 スバル・ソルテラ《写真提供 SUBARU》 スバル・ソルテラ《写真提供 SUBARU》