ロータス・エレトレ

ロータスカーズは3月29日、ロータス初の電動SUV、ロータス『エレトレ』(Lotus Eletre)を欧州で発表した。新世代のインテリアを採用している。

◆後席は独立2座も選択可能
エレトレでは、パフォーマンス指向のテクニカルなデザインを提案する。軽量かつプレミアムな素材を使用した。後席は3シートのレイアウトだけでなく、2つの独立シートレイアウトも選択できる。固定式のパノラマガラスサンルーフも用意している。

サステナビリティはデザインチームにとって重要であり、主要サプライヤーの「Kvadrat」社と素材の選択に取り組んだ。インテリアは、手に触れる主要な部分に、プレミアム感と耐久性の高い人工マイクロファイバーを使用する。シートには、高度なウール混紡生地を用いた。従来の革より50%軽量で、さらなる軽量化も可能という。

硬い素材はカーボンファイバーだ。ロータスは自動車デザインでよく見られる「織り」を使用するのではなく、「織りの端」からトリミングされた繊維をリサイクルした。これらは新しいマットに再構築され、樹脂で圧縮され、高級大理石のような仕上がりを目指したという。

◆軽量哲学の「必要のないものは取り除く」を実践
ドライバー重視のコックピットと、ハイセンターコンソールは、新型スポーツカーの『エミーラ』とハイパーEVの『エヴァイヤ』にインスパイアされたものだ。三角形をテーマとして強調された素材とテクスチャーを採用している。

ロータスカーズのライトウエイト哲学の「必要のないものは取り除く」は、インストルメントパネルに示されている。リアスポイラーのデザインを反映し、ダッシュボード上部のフローティングウィングセンター部を取り外した。

エレトレの室内には、実用的な収納スペースが設けられた。センターコンソールには、スマートフォン用のワイヤレス充電を備えたストレージトレイと、未使用時には穴部分がカバーされるカップホルダーが装備される。ドアには、容量1リットルのボトルが収納できる。

フロントシートの中央スペースには、膝の高さまである引き出しと、2つのカップホルダー後方に分割式アームレストを装備した。カップホルダーの先には角度調整可能なインフォテイメント用の9インチタッチスクリーンがレイアウトされている。

◆バッテリー残量や電話の着信で色が変わるライトストリップ
エレトレのインフォテインメントシステムは、ユーザーインターフェイス(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の分野で豊富な経験を持つ英国ウォリックシャーのデザインチームと、中国のロータスチームのコラボレーションで開発された。

インストルメントパネル上部には、フラットなライトストリップが室内を横切って走り、ライトストリップは窪みに収まる。窪みはドア部分に向かうにつれて広がっており、その間にエアコンの吹き出し口が置かれ、浮かんでいるように見えることを狙った。ライトストリップは装飾的なものではなく、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)の一部を形成する。たとえば、電話がかかってきた場合や、車内の温度が変更された場合、または車両のバッテリー充電状態を反映した場合など、ドライバーに知らせるために色が変わる。

コンパクトなサイズのステアリングホイールは、コンフォート、パフォーマンス、使いやすさを追求する。アダプティブクルーズコントロールやインフォテインメントシステム用のスイッチ類が備わる。ステアリングホイールと運転席の両方が動くことにより、乗降性が向上し、ドアが閉じられると自動的に設定位置に戻る、としている。

ロータス・エレトレ ロータス・エレトレ ロータス・エレトレ ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》 ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》 ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》 ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》 ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》 ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》 ロータス・エレトレ《photo by Lotus Cars》