キユーソー流通システムに納車されたeキャンター 庫内乾燥機能付冷凍冷蔵車《写真提供 三菱ふそうトラック・バス》

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、電気小型トラック『eキャンター』の架装仕様を拡大。冷凍冷蔵車、サイドオープン仕様のコンテナ車を納車した。

MFTBCは、eキャンター国内初となる庫内乾燥機能付冷凍冷蔵車2台を、キユーソー流通システム(本社:東京都調布市・KRS)のグループ会社・キユーソーティス(本社:東京都調布市)に納車した。冷凍冷蔵車は庫内を前後2室に仕切り、冷凍(フローズン)帯のマイナス30度から冷蔵(チルド)帯、常温帯、加温帯のプラス30度まで、幅広い温度帯に設定可能。食品や医薬品など、様々な貨物に対応する。また庫内乾燥装置を搭載することで、結露水のふき取り作業や乾燥待ち時間は不要。作業員の負担軽減と作業時間の短縮に貢献するとともに、結露水による雑菌の繁殖を抑え、庫内を清潔に保つ。2台のeキャンターは今後、KRSの東京SLC(東京都府中市)を起点とした配送業務に使用される。

また、eキャンター国内初のサイドオープン仕様のコンテナ車2台を、トナミ運輸(本社:富山県高岡市)に納車した。サイドオープン仕様はウィングボデーよりも側面パネルの開放時の高さが低く、軒や天井が低い建屋への集配送に最適。側面パネルは地面と平行に近い角度で開くため、日差しや雨よけの役割も果たす。今回納車した2台は、富山市内での配送に使用される予定だ。

トナミ運輸に納車されたeキャンター サイドオープン仕様のコンテナ車《写真提供 三菱ふそうトラック・バス》