
旧FCAジャパンと旧グループPSAジャパンが3月1日付けで統合し設立されたステランティスジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役兼CEO(最高経営責任者)は同日、都内で会見し、「8つのブランドでほぼすべてのセグメントをカバーできるのが最大の強み」と述べた。
FCAとグループPSAが2021年に統合して誕生したステランティスは現在、世界各国で現地販売子会社の統合を進めており、ステランティスジャパンの設立もその一環で、ジープ、フィアット、フィアットプロフェショナル、アルファロメオ、プジョー、シトロエン、DSの8ブランドを傘下に置くインポーターとなる。
ヘグストロムCEOは「ステランティスは製品群も多様。人材と製品の多様性が我々の最大の強みである」と強調。
その上で「8つのブランドでほぼすべてのセグメントをカバー。コンパクトからホットハッチ、プレミアムセダンから様々なサイズのSUV。全長はコンパクトな3.5mから5.7mまで、日本のお客様には9か国で生産された36のモデルから95のバージョンを提供。電動車は10モデル。そのうちPHEV(プラグインハイブリッド)が6で、BEV(バッテリー電気自動車)は4と、電動化の最先端を走っている」と述べた。
またヘグストロムCEOは「私たちのパートナーは現在、全国に107社ある。6系列のショールームが337拠点。これまでに順調に拠点の数と質を向上してきた。拠点を増やすことも大事だが、最新のCI導入を通じた顧客体験の向上も大切で、年内には全拠点を新CIに移行する」と説明。
さらに「年末までに全拠点の85%にEV用の充電設備を設置する。将来的にはインポーターの中で最も充電設備が充実した販売網になるだろう。ステランティスブランドのオーナーなら誰でも利用できるようにするつもりだ。カーボンニュートラルの一日も早い実現を目指し、企業努力でインフラに投資をしていく。スケールメリットを生かせる具体的な好事例と言えるだろう」とも述べていた。








