トヨタ・タンドラ 新型の「キャップストーン」量産第一号車オークション《photo by Toyota》

トヨタ自動車の米国部門は1月31日、新型トヨタ『タンドラ』(Toyota Tundra)のラグジュアリーグレード「キャップストーン」量産第一号車が、チャリティ目的のオークションにおいて、70万ドル(約8030万円)で落札された、と発表した。同じオークションでは「TRDプロ」の量産第一号車も出品・落札されている。

◆エンジンのヘッドカバーにチーフエンジニアのサイン
このオークションは、米国アリゾナ州スコッツデールで開催された「バレットジャクソン」で、新型『タンドラ・キャップストーン』の量産第一号車が出品された。オークションのすべての収益は、トヨタの米国パラリンピック基金に寄付され、チームUSAのパラリンピック選手を支援するために充当される。

この基金は、2022年の冬季パラリンピックに米国代表として出場する選手と、東京2020パラリンピックに出場した選手を支援している。これまでに、430人以上の米国パラリンピック選手が支援を受けており、トヨタの米国パラリンピック基金は、全米のトヨタディーラーなどから、370万ドル以上の寄付を集めてきた。

新型タンドラ・キャップストーンの量産第一号車には、チーフエンジニアのマイク・スウィアーズ氏のサインが、エンジンのヘッドカバーに添えられた。また、トヨタの北米デザインスタジオの「Calty」による新型タンドラのオリジナルのデザインスケッチが贈られる予定だ。

◆V6ツインターボ+モーターのハイブリッドのみ
新型タンドラ・キャップストーンの「キャップストーン」とは、「頂点」を意味する。歴代タンドラで、ラグジュアリーグレードが設定されるのは、新型が初めて。トヨタは新型タンドラ・キャップストーンで、ラグジュアリーなフルサイズピックアップトラック市場に参入する。

パワートレインは、新型タンドラシリーズに標準設定の排気量3445ccのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンではなく、ハイブリッドの「i-FORCE MAX」のみとなる。このパワートレインは、従来型タンドラの「iForce」の後継。従来型のiForceは、5.7リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンで、最大出力は381hp、最大トルクは55.5kgmだった。

これに対して、新しいi-FORCE MAXは、ダウンサイズの排気量3445ccのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンに、モーターを組み合わせる。モーターは、エンジンと10速オートマチックトランスミッションの間にレイアウトされた。モーターは、10速ATを介して、パワーを効率的に伝達する。エンジンの始動、EVモード走行、電気アシスト、エネルギー回生は、ハイブリッドコンポーネントを通じてのみ行われる。

新しいi-FORCE MAXパワートレインは、最大出力437hp/5200rpm、最大トルク80.6kgm/2400rpmを獲得する。従来型のiForceの5.7リットルから、エンジン排気量をおよそ2.2リットル縮小。それでいて、2個のターボとモーターにより、パワーは56hp、トルクは25.1kgm引き上げられた。

i-FORCE MAXパワートレインは、あらゆる状況で最大のパフォーマンスと最大の効率を提供するように設計されている。キャンピングカーなどの牽引時には、ハイブリッドシステムによって、パワーとトルクが追加される。市街地の低速走行では、EVモードが静粛性と燃費の向上を実現する。高速道路では、レスポンスの高いリニアなパワーデリバリーをもたらす。2400rpmという低回転域で得られる80.6kgmの最大トルクが、オフロード走行を支援する。

◆新型タンドラシリーズで唯一のフロント音響ガラス
新型タンドラ・キャップストーンには、クローム仕上げの22インチアルミホイール、電動ランニングボード、電動の荷台ステップ、キャンピングカーなどの牽引を支援するテクノロジーパッケージを標準装備した。22インチのホイールは、タンドラ史上最大サイズだ。専用のフロントグリルをはじめ、ドアミラーカバー、テールゲートインサートなどには、クローム仕上げが施される。

1676mmの荷台長を持つ「CrewMax」ボディのみを採用した。ボディカラーには、ウィンドチルパール、マグネティックグレーメタリック、セレスティアルシルバーメタリック、ミッドナイトブラックメタリック、スーパーソニックレッド、ブループリントを用意している。

インテリアには、セミアニリンレザーシートや10インチのカラーヘッドアップディスプレイを標準装備した。シートはラグジュアリーな仕上げで、スタイリッシュなステッチと専用のホワイト&ブラックのカラーコンビネーションだ。センターコンソールと助手席側のダッシュボードには、オープンポア仕上げのダークアメリカンウォルナットが添えられた。ダッシュボードには、ウォールナットの象眼細工が配される。パノラマムーンルーフを標準装備。静粛性を向上させるため、新型タンドラシリーズで唯一、フロントに音響ガラスを装備している。

ダッシュボード中央に14インチタッチスクリーンを標準装備した。スマートフォンやタブレット端末と同じピンチ機能やズーム機能が利用できる。従来型の5倍の処理能力を備えた最新のトヨタオーディオマルチメディアシステムは、ワイヤレスのApple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」に対応している。

トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型のキャップストーン《photo by Toyota》 トヨタ・タンドラ 新型の「TRDプロ」量産第一号車オークション《photo by Toyota》