トムス開発のドライビングシミュレータ(東京オートサロン2022)《写真撮影 中尾真二》

トムスはトヨタ自動車のオフィシャルチューナーだが、車両開発だけでなく多機能シミュレータも独自開発している。東京オートサロン2022にはチューニングパーツだけでなくシミュレータも展示した。

トムスが提供するシミュレータは、アーケードゲーム機のような省スペース型から、シリンドリカルスクリーンや半球スクリーンに7軸制御、6DoF(6方向制御)を組み合わせた本格的なシミュレータまで用意している。

このうち省スペース型の「SIMDRIVE」はトムス製のモーションコントローラを採用し4DoFまで制御が可能。モニターはシングルから3画面のゲーミングモニターまで対応する。eスポーツやゲーム機のようなエンターテインメントから車両開発などにも応用可能だという。

シリンドリカルスクリーンや半球スクリーンのものはトムス製7軸モーションシステムやWV社製6DoFモーションシステムを採用するハイエンドシステムとなる。特徴は、トムス製の専用コックピットを持つこと。ドライカーボンのシェルにベルトテンショナーなどの機能も実車さながらの構成が再現できる。さらに2座式のコックピットも可能だ。

なお、トムスでは、レーサー育成も積極的で「トムス・フォーミュラー・カレッジ」(TFC)も運営している。

TFCはフォーミュラーカーを運転してみたいという初心者から本格的にプロレーサーになりたいという人までをサポートするカリキュラムを用意している。エクスペリエンスコースは、フォーミュラーカーの基本操作から教えてくれる。エキスパートコースでは、レース参戦の支援や育成プログラムも用意している。

トムス開発のドライビングシミュレータ(東京オートサロン2022)《写真撮影 中尾真二》 トムス開発のドライビングシミュレータ(東京オートサロン2022)《写真撮影 中尾真二》 トムス開発のドライビングシミュレータ(東京オートサロン2022)《写真撮影 中尾真二》