アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》

アルピーヌ(Alpine)は1月17日、2022年に新型車を初公開すると発表した。それに先駆け、まずは欧州をはじめグローバル市場で、改良新型『A110』を発売する予定だ。

◆A110SとA110 GTは300hpターボ搭載
改良新型の欧州仕様のラインナップには、「A110」、「A110GT」、「A110S」の3グレードが設定される。このうち、ベースモデルのA110では、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが最大出力252hp/6000rpm、最大トルク32.6kgm/2000〜4800rpmを引き出し、後輪を駆動する。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。0〜100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

高性能モデルのA110Sとグランドツーリングスポーツクーペを標榜するA110GTでは、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、再チューニングを受けた。その結果、最大出力は従来型にプラス8hpの300hp/6300rpmを獲得する。最大トルクは2kgmプラスの34.6kgm/2400〜6000rpmとした。

トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。動力性能は、0〜100km/h加速が4.2秒と、従来よりも0.2秒短縮した。最高速はA110 GT が250km/h、A110Sが260km/hに到達する。オプションの「エアロキット」を装着した場合、A110Sの最高速は275km/hに引き上げられる。

◆シフト時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能
3グレードは、ドライビングプレジャーを最大化するために、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。

ノーマルモードとスポーツモードでは、シフトダウンやシフトアップ時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能が作動する。アクセルペダルやエンジンのレスポンス、パワーステアリングの感度、シフトチェンジ、排気バルブの作動、ESCのレスポンスは、選択したモードによって変化する。ボタンを押すと、ESCを無効にできる。

新しい機能として、ローンチコントロールを初期化した場合に、シリンダーの1つが一時的に無効になる機能を採用した。これにより、レーシングスタイルのサウンドが発せられるという。

◆最高速275km/hを可能にする「エアロキット」
改良新型A110Sのエクステリアは、クロームブラックのアルピーヌのロゴ、ブライトブラックの18インチ「GTレース」アルミホイール、フロント215/40R18、リア245/40R18タイヤ、オレンジ色のブレーキキャリパーが装備される。インテリアには、調整可能なサベルト製スポーツシートやアルミ製のスポーツペダルを採用した。「マイクロファイバーパック」とレーシングシートを選択した場合、内装はオレンジ色のオーバーステッチが施されたマイクロファイバー仕上げとなる。オレンジ色のシートベルトやマイクロファイバー生地のシート、レーシングハーネスが追加される。

オプションでミシュラン製セミスリックタイヤの「PSカップ2コネクト」とエアロキットが用意された。エアロキットは、空力性能を向上させるカーボン製リアスポイラー、カーボン製フロントブレード、リアディフューザー、フロントフェアリングで構成されており、最高速が275km/hに引き上げられる。275km/hで走行時には、前輪にカーボン製ブレードからの60kgの荷重、後輪にカーボン製スポイラーからの81kgの荷重が加わり、合計で141kgの荷重が追加される。これにより、走行安定性を高めている。

改良新型A110Sは、リアスポイラーを装備した最初のA110だ。A110Sの風洞実験では、275km/hの最高速に達するには多くの空力面での改良が必要であることが判明。エアロキットは、その課題に対する回答になるという。

◆7インチタッチスクリーン採用の新マルチメディアシステム
改良新型では、7インチのタッチスクリーン、Bluetooth接続、2つのUSBコンセントなどをセットした新しい「アルピーヌマルチメディアシステム」を搭載する。スマートフォンに着想を得て、直感的な操作性を追求した。Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」にも対応する。

ステアリングホイールのコントロールスイッチで、音声認識を作動させ、スマートフォンのiOSやGoogleシステムを制御したり、アドレスのGoogleオンライン検索を実行したりすることができる。ナビゲーションシステムには、リアルタイムで交通情報、危険なエリア、ガソリン価格を含めたサービスステーションなどの情報を表示する。新しいアルピーヌマルチメディアシステムは、無線通信によるリモートアップデートに対応する。この接続により、たとえば、近い将来、Wi-Fi接続を追加できるようになる予定だ。

アルピーヌテレメトリクスメニューには、ターボのブースト圧、ギアボックスの温度、トルク、パワー、ステアリングホイール角度、加速度をリアルタイムで表示する。また、内蔵のクロノグラフでは、サーキットでのパフォーマンスを追跡できる、としている。

アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110GT 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110GT 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110GT 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110GT 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110GT 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(欧州仕様)《photo by Alpine》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》 アルピーヌ A110S 改良新型(東京オートサロン2022)《写真撮影 安藤貴史》