ボルボカーズの新型電動SUVに搭載される自動運転「ライドパイロット」のイメージ《photo by Volvo Cars》

ボルボカーズ(Volvo Cars)は1月5日、条件付きの自動運転機能の「ライドパイロット」を、米国カリフォルニア州の顧客に先行導入すると発表した。

高速道路での安全性が確認された後、ライドパイロットは、近い将来発売する新型電動SUVにサブスクリプション機能として設定される。この新たなフラッグシップモデルは、2022年内に初公開される予定だ。

ボルボカーズの次世代モデルでは、最先端のセンサーと組み合わせて、無線によるソフトウェア更新を行い、安全性の新しい基準を打ち立てることを目指す。このソフトウェアは、自動運転ソフトウェア会社のZenseactが、ボルボカーズの社内チームと、技術パートナーのLuminarと共同開発した。センサーは、LuminarのLiDARセンサー「Iris」を含む20数個のセンサーで構成され、開発されたソフトウェアと連動して作動する。

ボルボカーズの新型電動SUVには、このソフトウェアとセンサーが標準搭載される。ライドパイロットはボルボカーズの厳しい検証とテストプロセスを経て、実用化される。この検証とテストには、さまざまな条件下で高速道路を走行しても安全であることを確認するための技術も含まれている。

ライドパイロットの安全性が確認され、必要な認可をすべて取得した後、まずカリフォルニア州で導入し、その後、世界の他の市場や地域で徐々に展開することを目標としている。ライドパイロットを利用することで、ドライバーは運転から解放され、読書や書き物、仕事、ソーシャルメディアなどの活動に時間を費やすことができるようになる。また、渋滞や交通量の多い場所での運転に伴う精神的な負担を軽減し、休息をしながら目的地に到着することができる、としている。

ボルボカーズの新型電動SUVに搭載される自動運転「ライドパイロット」のイメージ《photo by Volvo Cars》 ボルボカーズの新型電動SUVに搭載される自動運転「ライドパイロット」のイメージ《photo by Volvo Cars》