ヤマハ F.A.S.T.23(参考画像)《写真提供 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は12月16日、米国のスマートボートテクノロジー企業 Siren Marine社との間で、ヤマハ発動機がSiren Marine社を買収することについて合意したと発表した。

今回の買収を通じて、2017年に設立した米国法人Yamaha Marine Systems Companyの傘下にSiren Marine社を置くことで、マリン業界でのIoT対応・コネクテッドボート対応に向けたさらなる技術開発を推進する。なお、買収完了は年内を見込んでいる。

Siren Marine社は、ボーティングを楽しむユーザーに安心感を提供するために、スマートボートテクノロジーの活用を提案する企業だ。これまでに、バッテリー残量、船底に溜まる不要なビルジ水の状況、陸上からの電力供給状況など、ボーティングには欠かせない情報を管理・モニターできるデバイスやソフトウェアを開発・販売。また、ボート位置情報のトラッキングを活かし、ボートへの不当な侵入や盗難からユーザーを守るサービスも提供している。

ヤマハ発動機はマリンシステムサプライヤーとして、操船システムなどのボート周辺機器事業を拡大している。今回の買収により、マリン領域におけるIoT対応、デジタルトランスフォーメーションの加速による付加価値の高いサービスや製品を通じ、マリン版CASE戦略を推進する。