マセラティ MC20フォーリセリエ・エディション for デイビッド・ベッカム《photo by Maserati》

マセラティ(Maserati)は12月15日、『MC20フォーリセリエ・エディション for デイビッド・ベッカム』 を発表した。

◆ベッカム氏の第2の故郷の米国マイアミへの思いを表現
同車は、マセラティの新型スーパーカーの『MC20』をベースに、マセラティのアンバサダーを務めるデイビッド・ベッカム氏が、「マセラティ・チェントロ・スティーレ」と共同でデザインしたワンオフモデルだ。英国の伝説的サッカー選手のベッカム氏は、彼の第2の故郷の米国マイアミへの熱い思いを、カスタマイズを通じて表現したという。

このプロジェクトは、マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」の一環だ。顧客の好みに応じて自分だけの一台をカスタマイズできるよう、幅広いオプションとスタイルを揃えたプログラムとなっている。

マイアミは、ベッカム氏がオーナーを務めるサッカークラブのホームグラウンド。このマイアミを出発点として、デザインプロセスが進行した。最終的に選ばれたのは、ブラック、ピンク、2種類のクロマチックカラー、グロッシー仕上げとマット仕上げだ。チームのクラブカラーのブラックとピンク、クラブユニフォームのグロッシーとマットの質感をモチーフにしている。

◆ベッカム氏がオーナーのサッカークラブにインスピレーション
クラブカラーやユニフォームからインスピレーションを得て、ボディにはグロッシーブラックを採用した。同じブラックでも、グリルとCピラーにはオパーク仕上げのトライデントロゴが施され、ボディのグロッシーブラックとのコントラストを際立たせた。リアに刻まれたマセラティのレタリングもオパーク仕上げ。ドアのMC20エンブレムとブレンボ製ブレーキキャリパーには、パステルピンクが使用されている。

レザーとアルカンターラを使用した内装はブラックで統一され、ピンクのコントラストステッチをあしらった。アルカンターラ仕上げのバックレストにはトーンオントーンのレーザー彫刻が、ヘッドレストには立体的なパステルピンクの刺繍が施されている。

運転席と助手席の間にあるセンタートンネルにはパーソナライズされたネームプレートが付く。グロッシーとマット仕上げのネームプレートの上部には、トライデントロゴと並んで、フォーリセリエの文字がパステルピンクで施された。プレート下部のアルミ部分には「For David」とイタリック体で書かれた名前が配されている。

◆V6ツインターボは最大出力630ps
マセラティMC20のミッドシップには、新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。「ネットゥーノ(Nettuno)」と命名された新エンジンは、マセラティが自社開発し、イタリアのモデナ工場で組み立てられる。

新しいパワーユニットは、バンク角90度のV6アーキテクチャーを基本として、ツインターボとドライサンプ潤滑システムを採用した。3.0リットルの排気量から、最大出力630ps/7500rpm、最大トルク74.4kgm/3000〜5500rpmを引き出す。レブリミットは8000rpmで、リッターあたりの出力は210psだ。圧縮比は11:1、ボア×ストロークは88×82mmとした。新たな「メイド・イン・モデナ」エンジンは、伝統的な90度V6レイアウトを基本としながら、これまでに例のないレベルのパワーとトルクを実現しているという。MC20の動力性能は、0〜100km/h加速2.9秒以下、最高速325km/h以上だ。

MC20は、カーボンファイバーなどの使用により、車両重量が1500kg以下に抑えられた。クラス最高のパワーウェイトレシオ2.33kg/psを実現している。

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