菱倉運輸に納車されたウィング仕様のeキャンター《写真提供 三菱ふそうトラック・バス》

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、電気小型トラック『eキャンター』で初となるウィング架装車両を12月6日に菱倉運輸に1台納車したと発表した。

eキャンターはMFTBCが開発した量産型電気小型トラック。2017年に日本市場で初めて販売を開始して以来、米国、欧州、日本を中心にグローバルで300台以上が稼働している。eキャンターは、車両総重量7.5トンクラス、急速充電では最大約1.5時間、普通充電では最大約11時間の充電で、航続距離は約100kmを確保。電気駆動システムはモーター(最大出力135kW、最大トルク390Nm)と、370V・13.5kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーパック6個を搭載する。

三菱倉庫グループの陸上運送部門を担う菱倉運輸は、三菱倉庫グループとして輸送のカーボンニュートラル化に向けた取り組みを推進し、今回同社初の電気トラックとなるeキャンターを導入。eキャンターは菱倉運輸の東京支店に納車し、三菱倉庫が取り扱う貨物の集配送業務で活用する予定だ。

今回納車したワイドキャブ・ロングボデー式のウィング車両は、押しボタン一つで素早く側面が開放し、積み下ろし作業を大幅にスピードアップ。走行時に排出ガスを一切出さず、振動や騒音が少ないeキャンターのウィング仕様は、環境への配慮に加えて効率的な輸送を実現する車両として期待されている。

菱倉運輸に納車されたウィング仕様のeキャンター《写真提供 三菱ふそうトラック・バス》