ホンダ ベンリィe:I《画像:本田技研工業》

五羊-本田摩托(広州)は11月4日、電動ビジネススクーター『ベンリィe』シリーズのウィンカースイッチに不具合があるとして、国土交通省にリコールを届け出た。

対象となるのは、『ベンリィe II MD』『ベンリィe I MD』の2車種で、2019年11月14日〜2020年12月23日に製造された2201台。

対象車両はウィンカースイッチ接点の製造管理が不適切なため、操作時にアーク放電が発生することがある。そのため、固定接点の金属粉の堆積により、接点間が導通し、発熱することで固定接点を保持する接点ベースが溶損して、最悪の場合、導通不良となり、ウィンカーが作動しなくなるおそれがある。

また、ウィンカースイッチ構成部品の材料管理が不適切なため、正規と異なる材料で製造されたものがある。そのため、スイッチ内部に浸入した雨水等により構成部品が腐食し、最悪の場合、腐食が進行して部品が破損すると、ウィンカーが作動しなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、ウィンカースイッチを良品に交換する。

不具合は88件発生、事故は起きていない。市場および関連会社からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所《写真提供 国土交通省》 改善箇所《写真提供 国土交通省》 対象車両《写真提供 国土交通省》