ユーロ5に対応した海外市場向け大型トラック「クエスター」と中型トラック「クローナ」《画像提供 UDトラックス》

UDトラックスは9月30日、欧州連合(EU)が定める圏内統一排出ガス規制「ユーロ5」に準拠した大型トラック『クエスター』と中型トラック『クローナ』の新型モデルを海外主要市場に投入すると発表した。

「ユーロ5」基準は「ユーロ4」基準と比べて43%のNOx排出量削減が求められている。今回投入する「ユーロ5」適合モデルは、各国で排ガス規制が厳格化される中、各国での制度リスク低減と社会的な要求が高まる環境課題への対応を両立するのを目的に投入する。

新型車は環境保護と燃費性能を大幅に向上したSCR技術を実用化するとともに、リアルタイムの「燃費コーチ」機能を加えた新たなインストルメントパネルを採用する。この機能によって燃費改善のための最適な運転方法をドライバー自身が確認できる。

また、電子制御式トランスミッション「ESCOT」をはじめとする機能によって燃費改善を図った。空荷重量の軽量化や駆動系の最適化で、旧モデルの「クエスター」と比較して最大10%燃費向上したとしている。

クローナは空気力学に基づいたキャブを設計、従来のモデルに比べて空気抵抗係数を5%低減した。アリソン製オートマチックトランスミッションの採用で、疲労軽減と生産性向上を図った。キャビンは、ドライバーの快適性を第一に設計した。ドライバーや荷物、周囲の交通を守るために、数々のアクティブおよびパッシブな安全機能も備える。

「ユーロ5」対応のクエスターとクローナは2021年9月以降、東南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカの主要市場で順次販売する。

リアルタイム「燃費コーチ」機能を備えた新しいインパネ《画像提供 UDトラックス》 新型クローナ《画像提供 UDトラックス》 新型クエスター《画像提供 UDトラックス》