レノボ・モーターズの自動運転実験車両《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタグループでソフトウェアを中心としたモビリティの開発を担うウーブン・プラネットは9月28日、自動車向けオペレーティングシステム(OS)開発の米国・レノボモーターズを買収したと発表した。

シリコンバレーを拠点とするレノボモーターズは、最先端のADAS機能開発のための自動車向けOSを開発。安全でスケーラブルなプラットフォームを活用した完全自動運転車による商用展開を目指している。

今回の買収により、ウーブン・プラネットは車両開発プラットフォーム「アリーン」の開発強化を図る。ソフトウェア・デファインド・ビークル(ソフトウェアをまず定義し、それに基づいて設計された車両)のインフラを構築するための専門知識を持つ世界トップクラスのエンジニアから成るチームを形成。ハードウェアに依存しないOS確立に向けて、複数のOEMの環境でも動作するプラットフォームとソフトウェアの提供を目指す。

ウーブン・プラネットは今年、配車サービスを展開する米・リフト社の自動運転部門、高精度地図開発の米・カーメラを買収。これに続くレノボモーターズの買収により、自動運転技術、次世代の自動地図生成技術、車両OS技術における世界トップクラスのエンジニアや専門家によるチームの構築を前進させ、未来のモビリティ社会に向けて開発を加速させていく。

レノボ・モーターズの自動運転実験車両《写真提供 トヨタ自動車》 レノボ・モーターズ データステーション《写真提供 トヨタ自動車》 レノボ・モーターズ チームメンバー《写真提供 トヨタ自動車》