車両イメージ《写真提供 住友商事》

住友商事、住友商事九州、西鉄、西鉄バス北九州の4社は、西鉄バス北九州小倉自動車営業所および西鉄アイランドシティ自動車営業所にて、電気(EV)バスを導入した実証実験を2021年10月より順次開始すると発表した。

政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル達成」の実現に向け、EVバスなどの環境負荷が低い公共交通の重要性が高まっている。EVバス導入は、CO2のさらなる削減が期待される一方で、導入コストの高さや最適な充電インフラ・運行マネジメントおよび電力調達などの運用面にて、課題も多い。

西鉄バス北九州小倉自動車営業所では、中古の国産ディーゼルバスをEVバスに改造した「レトロフィット電気バス」を小倉〜黒崎間の路線(片道約14km)に2022年2月より導入する。このEVバスは、住友商事が出資参画する台湾最大手のEVバスメーカーであるRAC社と共同開発。実証実験では、走行性能、環境負荷および運用面における諸課題を検証するとともに、将来的には、中古バスを改良することで改造費用を抑制し、高性能・低価格のEVバス普及・促進を目指す。

西鉄アイランドシティ自動車営業所では、アイランドシティ照葉〜千早駅間の路線(片道約5km)に導入済みのEVバスに加え、住友商事が保有する車両も導入し、2021年10月より運行を開始。将来的なEVバスの複数運用を見据え、運行実証と最適な充電マネジメントを検証する。

4社は、本実証を通じ、西鉄グループにおけるEVバスのさらなる導入推進に向けて共同で取り組んでいく。