ホンダのSUVのオフロード仕様車「TrailSport」の第一弾モデルのティザー写真《photo by Honda》

ホンダ(Honda)の米国部門は9月7日、SUVやピックアップトラックにオフロード仕様車として『TrailSport』を設定すると発表した。第一弾モデルを今秋、米国市場で発売する予定だ。

◆タフなデザインと強化されたオフロード機能

冒険を求める顧客のために開発されたTrailSportは、タフなデザインと強化されたオフロード機能を採用する。TrailSportの最初のモデルは、タフなスタイリング、耐久性を持たせたクラッディング、ハイコントラストのオレンジ色のステッチ、手入れが簡単な全天候型フロアマットなどを装備する。

ホンダのトルクベクタリングAWDシステム「i-VTM4」を搭載。快適さやオンロードでのダイナミクスを犠牲にすることなく、オフロード性能を追求しているという。

TrailSportのオフロード機能は、アグレッシブなタイヤ、フルサイズのスペアタイヤ、引き上げられた最低地上高、オフロード向けサスペンション、アンダーボディプロテクション、AWDシステムの強化などよって、達成されているという。

TrailSportのロゴは、アウトドアアドベンチャーの爽快感を表現しており、自然の美しさと冒険の精神に触発されたものだ。TrailSportは、二輪車、ATV、サイドバイサイド、小型トラックなど、ホンダの50年以上にわたるオフロードエンジニアリングとパフォーマンスの伝統に基づいて開発される。

◆TrailSportの第一弾モデルはSUVのパスポート

TrailSportの第一弾モデルは今秋、米国市場で発売される予定だ。ホンダが公開したティザー写真からは、TrailSportの第一弾モデルが、SUVの『パスポート』をベースにしていることが確認できる。

もともとパスポートは、ホンダが1990年代に北米市場に投入したSUVだ。いすゞからSUVの『ロデオ』のOEM供給を受けて、1994年からホンダがパスポートとして現地で販売していた。1998年には2代目にモデルチェンジを行うが、2002年に生産を終了している。

2019年2月に米国市場で発売された現行パスポートは、およそ16年ぶりの車名復活となった。現行パスポートは、ホンダの北米でのSUVラインアップにおいて、4番目のモデル。

日本市場にも導入されている『CR-V』と北米専用のミドルクラスSUV、『パイロット』の間を埋めるSUVに位置付けられる。現行パスポートは、ホンダR&Dアメリカが設計と開発を担当し、ホンダの米国アラバマ州リンカーン工場で生産を行う。

◆3.5リットルV6エンジン+9速ATを搭載

現行パスポートは、より力強い走りと幅広いパーソナルユースに対応した5人乗りのミドルサイズSUVだ。一般道での洗練された走りとオフロードでの高い走破性を両立させるとともに、クラストップのゆとりある室内空間を追求している。

直噴3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンは、最大出力280ps、最大トルク36.2kgmを発生する。トランスミッションは9速ATで、力強くスムーズな走りとダイレクトなレスポンスを追求する。路面状況に合わせて前後輪の駆動力配分をコントロールする電子制御4WDシステム、i-VTM4を搭載した。

砂地、泥道、雪上など各シーンに最適化した4つの走行モードを切り替えできる「インテリジェント・トラクション・マネージメント」を組み合わせることで、さまざまな状況下で高い走破性と走行安定性を実現する。

エクステリアは、マットブラックのグリルやバンパーによって、スポーティさとタフさを演出する。SUVらしい力強さを印象づける20インチホイールを採用するとともに、パイロットと比較してゆとりある最低地上高により、起伏のある路面でも高い走破性を発揮する。

インテリアは、モダンで洗練されたデザインを追求した。クラストップの広い居住空間と荷室を実現し、日常からキャンプなどのレジャーまで、幅広い使い方を可能にした、としている。

ホンダのSUVのオフロード仕様車「TrailSport」のロゴ《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》 ホンダ・パスポート 現行型(参考)《photo by Honda》