通信型ドライブレコーダー連動の位置情報管理システム《写真提供 アルプスアルパイン》

アルプスアルパインは、車両位置をリアルタイムに把握してレンタカー事業者の業務効率向上に貢献する、通信型ドライブレコーダー連動「位置情報管理システム」の販売を開始した。

昨今、車を所有しない世帯の増加や、コロナ禍による公共交通機関利用回避などにより、レンタカー利用が増加傾向にある。その一方で、レンタカー事業者は、連絡無しの車両返却遅れの多発や、車両が返却されないケースの対応など課題を抱えている。予定通りに返却されない場合、返却車両の受け入れ準備がスムーズに進まない他、未返却車両の調査や予約済み客への対応など、業務効率の低下につながっている。

これら課題解決に向け、アルプスアルパインでは、車両位置測位アプリケーションを搭載するカーナビゲーション機能併載の専用車載デバイスとともに、測位した情報を一元管理する位置情報管理コンソールを開発。レンタカー事業者の車両管理効率の向上やレンタカー利用者の返却遅延防止に貢献する「位置情報管理システム」として、昨年10月よりパッケージ販売してきた。

今回、位置情報管理機能は導入したいがカーナビゲーションは既に搭載しているため不要だというレンタカー事業者からのニーズに応え、今回、専用車載デバイスのほかにドライブレコーダーと連動した「位置情報管理システム」を開発し、ラインアップに追加した。

専用ドライブレコーダーは、フロントカメラに加えてオプションでリアカメラも用意する。いずれもフルHD対応の高画質で常時録画が可能。その他、レンタカーにてトラブルの原因となる録画映像の拡散や録画停止による証拠隠滅の対策として、特殊ネジで固定したカバーを被せることにより、映像を保管するSDカードおよび電源ケーブルの抜き差し防止を実現。さらに、レンタカー利用者のプライバシーを考慮した機能として、次のレンタカー利用者に貸し出す前に、特定のボタンを長押しする簡単操作で速やかに録画データを削除できる機能も搭載する。

さらに2021年中には、車両への衝撃を検知したタイミングでサーバーに映像を送信し、ドライブレコーダーの映像を遠隔でリアルタイムに位置情報管理コンソールで確認できる機能の追加も予定。レンタカー利用者の安心・安全への貢献を目指す。