トヨタの「GR」5車種。左上からラッシュ GR スポーツ、フォーチュナー GR スポーツ、ヴェロッツ GR リミテッド、アギア GR スポーツ、ヤリス(アジア仕様)GRスポーツ《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)は8月12日、『ラッシュGRスポーツ』、『フォーチュナーGRスポーツ』、『ヤリスGRスポーツ』、『アギアGRスポーツ』、『ヴェロッツGRリミテッド』の「GR」モデル5車種を、インドネシアで発表した。

◆GRスープラやGRヤリスに続くモデル

「GR」は、もっといいクルマづくりを目指すトヨタGAZOO レーシングが、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどのモータースポーツ活動を通じて車と人を鍛え、そこで得た知見やノウハウを注ぎ開発した新しいスポーツカーシリーズだ。

エンジン内部にもチューニングを施した数量限定販売の「GRMN」を頂点に、GRMNのエッセンスを注ぎ込んだ量販スポーツモデルの「GR」、気軽にスポーツドライブを楽しめる「GR スポーツ」を設定してきた。

また、スポーツカーシリーズのGRのオリジナルモデルとして、『GRヤリス』もラインナップ。GRヤリスは、WRC(世界ラリー選手権)に学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発した。さらに、GRのオリジナルモデルの頂点に立つスポーツカーとして、『GRスープラ』も用意している。

◆トヨタGRの市販車ラインナップはインドネシアで7車種に拡大

トヨタは2年前に、インドネシアでGRスープラを発表した。2021年初頭には『ライズ』のGRスポーツを発表するなど、トヨタGAZOO レーシングのラインナップは、インドネシアの顧客から高い評価を得ている。台数限定で導入したGRヤリスも、多くの顧客から好評を博したという。

現地法人のPTトヨタ・アストラ・モーターは、スポーティなキャラクターを備えたトヨタ車に対する顧客のニーズに応えるために、ラッシュGRスポーツ、フォーチュナーGRスポーツ、ヤリスGRスポーツ、アギアGRスポーツ、ヴェロッツGRリミテッドのGRモデル5車種を、インドネシアで発表した。これにより、インドネシアでのトヨタGAZOO レーシングの市販車ラインナップは、7車種に拡大する。

◆日本向けとは異なるアジア仕様のヤリスにもGRスポーツ設定

快適性とタフさを備えたSUVとして開発された『ラッシュ』をベースにしたGRスポーツは、スポーティなエクステリアを追求している。運転中のドライバーにさらに多くの快適さを提供することを目的に、いくつかの改良も施された。

ラッシュGRスポーツと同様に、フォーチュナーGRスポーツは、スポーティな外観とデザインを備えているだけでなく、新しい機能も導入された。あらゆる路面を走破する7名乗りのタフなSUVには、デュアルゾーン機能を備えた新しいアダプティブオートエアコンを装備している。

SUVセグメントに加えて、トヨタGAZOOレーシングのモータースポーツDNAは、『ヤリス』(日本向けとは異なるアジア仕様)と『アギア』によって、ハッチバックセグメントに拡大する。インドネシアにおけるスラローム選手権とツーリング選手権の両方で勝利を収めているハッチバックとして、ヤリスGRスポーツとアギアGRスポーツは、より力強いスポーティなデザインをまとって登場した。これは、トヨタGAZOOレーシングのモータースポーツDNAを反映させたデザインになるという。

ヴェロッツGRリミテッドは、インドネシアにおける顧客のニーズに対応した7名乗りMPV、『ヴェロッツ』のスポーティバージョンだ。トヨタGAZOOレーシングのモータースポーツのDNA は、ヴェロッツGRリミテッドを通じて、MPVセグメントにも拡大される。なお、ヴェロッツGRリミテッドは少量限定車となり、インドネシア国内のみで販売される予定、としている。

トヨタの「GR」5車種。左からラッシュ GR スポーツ、ヴェロッツ GR リミテッド、アギア GR スポーツ、ヤリス(アジア仕様)GRスポーツ、フォーチュナー GR スポーツ《photo by Toyota》 トヨタ・ラッシュ GR スポーツ《photo by Toyota》 トヨタ・フォーチュナー GR スポーツ《photo by Toyota》 トヨタ・ヤリス(アジア仕様)GRスポーツ《photo by Toyota》 トヨタ・アギア GR スポーツ《photo by Toyota》 トヨタ・ヴェロッツ GR リミテッド《photo by Toyota》