ルノー・アルカナ《photo by Renault》

ルノーは7月16日、新型SUVクーペの『アルカナ』(Renault Arkana)が、欧州発売3か月でおよそ2万台の受注を獲得した、と発表した。

◆ルノーデザインのDNA を反映したCシェイプのLEDヘッドライト

アルカナは、ルノー初のSUVクーペだ。SUVクーペは、メルセデスベンツ、BMW、アウディなど、プレミアムメーカーが主流だ。ルノーはこれらのプレミアムメーカーよりも車両価格を抑えながら、SUVクーペ市場に参入した。車名のアルカナとは、秘密を意味する「ARCANUM」に由来する。アルカナは、Cセグメントに属する新型クロスオーバー車となる。

アルカナの外観デザインは、緩やかに傾斜したルーフライン、高い位置に配されたウエストライン、幅広くボリューム感のあるバンパーが特長だ。CシェイプのLEDヘッドライトは、ルノーデザインのDNAを表現するものとした。

186mmの最低地上高、ワイドなホイールアーチ、17インチのタイヤ&ホイールを採用した。SUVクーペのデザインは、ボディサイドのクロームやパノラマガラスルーフによって強調されている。ボディサイズは、全長4568mm、全幅1821mm、全高1571mm、ホイールベース2720mmとした。

◆縦長デザインの9.3インチのタッチスクリーン

インテリアは、触れて心地よい素材、新しいマルチメディアシステム、「マルチセンス」などを採用する。スペース、品質、モダンさ、快適さを追求している。

センターコンソールには、Apple 「CarPlay」、グーグル「Android Auto」に対応したルノー「イージーリンク」マルチメディアシステム用の9.3インチの縦長デザインのタッチスクリーンを装備した。ドライバーは実用的で使いやすいアプリケーションにより、多くのコンポーネントをカスタマイズできる。

マルチセンス技術により、8種類の照明色が切り替えられる。ドライバー正面には、最大10インチのインフォメーションディスプレイが装備できる。荷室容量は、シートが通常の状態で508リットルとし、後席を折り畳めば、最大で1333リットルに拡大する、としている

◆パワートレインは全車ハイブリッド

アルカナのパワートレインには、ルノーグループが開発したハイブリッド技術、「E-TECH」を搭載する。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。

アルカナのパワートレインは、全車ハイブリッドだ。「E-TECH 145」の場合、新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、リチウムイオンバッテリーを組み合わせる。1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力145hpを発生する。

E-TECHのハイブリッドパワートレインでは、市街地走行の最大80%をEVモードで走行することが可能だ。市街地走行ではエンジン搭載車に比べて、燃費を最大40%向上させるという。ドライバーはマルチセンスの設定を切り替えて、走行モードを選択できる。日常走行向けの「マイセンス」、低燃費志向の「エコ」、エンジンのパワーを重視した「スポーツ」の3種類が用意される。

E-TECH 145には、蓄電容量1.2kWhの230Vバッテリーが搭載される。最大3kmのゼロエミッション走行が可能だ。燃費は20.8km/リットル、CO2排出量は108g/kmとした。

◆1.3ターボ+12Vマイルドハイブリッドも用意

また、アルカナには、12Vのマイルドハイブリッドを搭載する「1.3 TCe 160」も用意される。効率的な1.3リットル直列4気筒ガソリンターボ「TCe」エンジンは、最大出力160hpを引き出す。デュアルクラッチオートマチックトランスミッション「EDC」を組み合わせる。

このエンジンには、12Vリチウムイオンバッテリーとオルタネータースターターシステムを備えたマイルドハイブリッドを組み合わせる。マイルドハイブリッドテクノロジーは、減速中のエネルギーを電気に変えて回収し、バッテリーに蓄電する。そして、加速などの際に、バッテリーの電力がエンジンのパワーをアシストする。 ルノーは、燃費とCO2排出量を削減し、エンジンの再始動をスムーズにし、運転の快適性を追求している。ルノーによると、12Vのマイルドハイブリッドが、燃費を8%、CO2排出量を8.5%改善するという。1.3 TCe 160の燃費は17.5km/リットル、CO2排出量は130g/kmとした。

また、この1.3 TCe 160には、「セイリングストップ」機能をオプション設定した。この機能は、「マルチセンス」の「マイセンス」または「エコ」モード時に作動させることが可能。30〜140km/hの低負荷走行時に、車両を惰性走行させることにより、CO2 排出量をさらに最大4g/km削減できる、としている。

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