スマートドライブとパナソニックは、ETC2.0システムを活用した物流業界向け運行管理サービスの共同実証を開始。2021年内の実証サービスの提供を目指す。
インターネット通販市場の成長に加えて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染対策による巣ごもり需要急増によって貨物量が急激に増加する一方、物流業界では高齢化などに起因するドライバー不足が年々深刻化。物流業界における業務の効率化は喫緊の課題となっている。
ETC2.0は、全国の高速道路等に設置されたITSスポットとの間で高速・大容量、双方向通信を行うことで、自動料金受収(ETC)に加え、渋滞回避支援、安全運転支援、災害時の適切な誘導など、より高度で多彩なサービスを提供することを可能としている。2015年から導入が始まり、これまでに約648万台の車載器が搭載されている。
今回の共同実証では、ETC2.0システムを活用した運行管理サービスを試験的に提供し、技術や事業面での検証を実施。高価なデバイスを新たに購入することなく利用可能な運行管理サービスを実現し、中小規模の物流業者でもコストを抑えた物流車両の運行管理を可能とすることで、物流業界全体の業務効率化の後押しを目指す。
スマートドライブの多種多様な業種業態におけるモビリティデータを利活用したサービス「モビリティデータプラットフォーム」などで培った知見と、パナソニックのハードウェア開発とETC2.0データ活用に関する知見をかけあわせ、使いやすいUI、活用しやすいUXをベースとした運行管理サービスを開発し、主に物流業界に向けて2021年内の実証サービスの提供を目指す。
スマートドライブ×パナソニック、ETC2.0システムを活用した運行管理サービスで共同実証開始
2021年06月29日(火) 17時45分
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